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令和6事務年度さいたま活性化サロン

企業の人手不足対応について(第40回さいたま活性化サロン)

開催日

令和6年12月12日

テーマ・スピーカー

  1. 「公的機関を使った人材不足対応の取り組み!」
    公益財団法人埼玉県産業振興公社 よろず支援拠点
    チーフコーディネーター 越智 隆史 様
  2. 「日高屋の成長を支える人材の確保・育成について
    ー多くの働き手が日高屋に集まる理由ー」
    株式会社ハイデイ日高 代表取締役会長 神田 正 様

内容

  • 埼玉県内の企業経営者や金融機関のほか、管内財務事務所のサロンメンバーなど約80名が参加しました。(対面・オンライン併用)
  • 前半の講演では、埼玉県産業振興公社よろず支援拠点の越智チーフコーディネーターより、人材不足支援に関して、公的機関が企業に対して提供できる具体的な支援メニューについてご講演いただきました。
  • 株式会社ハイデイ日高の神田会長のご講演では、経営者の夢や目標を社員と共有する「経営計画発表会」を継続して行ってきたからこそ同社がここまで成長できたこと、「会社をここまで作ってきたのは社員、だから社員に株を分け与えるのは当たり前」とのお考えに基づく「分かち合う資本主義」などについてお話されました。
    最後に、神田会長ご自身が80歳を超えられた今でも働き続ける4つの理由について、縁あって入社した社員たちに当社で人生を謳歌してもらいたく一生働き続けられる会社を作りたい、更なる店舗展開により雇用促進などの社会貢献をしていきたい、取引先から当社と取引して良かったと思ってもらえる会社にしたい、株主から当社の株を買って良かったと言ってもらえる会社にしていきたい、とのお話がありました。
  • 後半の意見交換では、ファシリテーターを越智チーフコーディネーターに依頼し、講演に関する質疑応答や感想のほか、活発な意見交換が行われました。参加者からは、人手不足対応は人(社員)への投資が重要、人手不足対策としてはDXやマッチングだけでなく、社員がいかにイキイキと働ける環境を作れるかが非常に大切であることを改めて認識したなどのご意見がありました。最後に、神田会長から「時代の流れについていけるかどうかが大事。ライバルは時代」とのご発言がありました。


(公財)埼玉県産業振興公社
よろず支援拠点
越智 隆史
チーフコーディネーター


(株)ハイデイ日高
神田 正 代表取締役会長

 

意見交換の様子

企業の持続的な成長について(第41回さいたま活性化サロン)

開催日

令和7年6月10日

テーマ・スピーカー

「年輪経営から学ぶ「いい会社」」
伊那食品工業株式会社 代表取締役社長 塚越 英弘 様

内容

  • 埼玉県内の企業経営者や金融機関の他、管内財務事務所のサロンメンバー等約50名が参加しました。(対面・オンライン併用)
  • 最初に、伊那食品工業の紹介動画を放映しました。当社最高顧問の塚越寛氏の思い、社員の方へのインタビュー、かんてんぱぱガーデンの様子、毎朝自主的に行われる清掃の様子、当社の社是について、動画を通じて知ることができました。

  • 動画放映の後、塚越社長から次の内容をご講演いただきました。

    (ご講演)

     当社の目的は、社員が幸せになること。どうやって社員の給与を増やすかをいつも考えている。売り上げや利益は、そのための手段である。
     また、取引先や地域の方々などにも幸せになっていただくことが大切であり、目指すものは、当社の社是「いい会社を作りましょう」である。これは、社員に伝わらないと意味がない。
     伝えるのは本当に難しいことだが、そのための一つの方法として、当社は「皆で集まってやること」を大事にしている。
     40年以上続く毎年の社員旅行や、全社員が集まって開催する「かんてんぱぱ祭り」など、仕事以外のイベントを沢山行っている。これは、上下関係なく横の繋がりになることができる。横の繋がりというのは、話しやすく伝わりやすい関係である。
     更に大事なことは、信頼関係。「何を言うか」よりも「誰が言うか」で全てが変わる。尊敬してもらうことや信頼してもらうことは難しい。せめて、信頼されない人にならないようにするにはどうしたら良いか、それは「嘘をつかないこと」。会社で言えば、社是、社訓、経営理念に書いてあることと実際にやっていることが一致しているかどうか。当社ではこれをとても大事なこととして考えている。
     全て「どうやったら幸せな状態でいられるのか」というところから考えていくと、結果として今のやり方「年輪経営」になる。数値目標は立てず、年輪を重ねるように積み上げている。今よりも少し良くなることを大事にする。どういう形でもいいから、今よりも何か良くなっていこうと積み上げていくのが「年輪経営」である。
     企業は永続していかなければならない。永続するためには、現状維持ではなく、良くならなければならない。明日もっといいことがある、わくわくする、そういう状態が一番幸せかもしれない。
     色々な正解があると思うが、当社はこう考える。

  • 後半の意見交換では、講演に関する沢山のご質問や感想などをいただきました。参加者からは、「カリスマ経営者の後を継ぐことについて」のご質問などが寄せられました。塚越社長からは、「先代が考えてきた当社の理念については全くその通りだと思っていること、一番大切なのはこの考え方や思いを繋いでいくこと」とのご発言がありました。

伊那食品工業株式会社

塚越 英弘 代表取締役社長

意見交換の様子


関東財務局 総務部長
田村 嘉啓


関東財務局長
目黒 克幸

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