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関東財務局管内の主な国有財産

関東財務局管内の主な国有財産のうち、代表的な以下の公園について紹介します。

国営昭和記念公園(東京都立川市・昭島市)

 国営昭和記念公園は、昭和52年に米国から返還された立川基地跡地を利用したもので、国(国土交通省)が設置した公園です。
 昭和天皇陛下御在位50周年記念事業の一環として設置された本公園は東京都心部から西へ約35キロメートル、北に狭山丘陵、南に多摩丘陵をひかえた武蔵野台地の一角に位置しています。
 公園総面積は約180ヘクタールに及び、整備工事は昭和55年に着手し、昭和58年10月に約70ヘクタールが第1期開園しました。その後順次開園を行っており、現在約9割の165.3ヘクタールが一般に開放されています。
 本公園は、「緑の回復と人間性の向上」をテーマとして、豊かな緑につつまれた広い公共空間と文化的内容を備えた公園とすることを建設の目標としており、その規模・内容は我が国はもとより、国際的にも有数な公園となるものと期待されています。

国営昭和記念公園 上空からの写真

国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)

 国営ひたち海浜公園は、昭和48年に米国から返還された水戸対地射爆撃場跡地を利用したもので、国(国土交通省)が設置した公園です。
 本公園は都心から約110キロメートル、茨城県ひたちなか市に所在し、JR常磐線勝田駅から東に約6キロメートルの太平洋沿岸に位置しています。
 公園総面積は350ヘクタールを計画し、整備工事は昭和59年11月に着手し、平成3年10月に約70ヘクタールが第1期開園しました。現在、191.9ヘクタール、計画面積の約55%が開園しています。
 公園計画にあたっては、樹林、草地、砂丘、海浜、湧水地等の特色ある自然環境を活かしたものとし、海から内陸までの、多様なレクリエーションニーズに応えられる公園として計画整備しています。

国営ひたち海浜公園の写真

日比谷公園(東京都千代田区)

 日比谷公園は、幕末までは松平肥前守などの屋敷地で、明治時代は陸軍練兵場となっていたところでした。
 全体面積約16ヘクタールのうち約9割が国有地であり、公園管理者である東京都に無償で貸し付けています。
 当初から「都市の公園」として計画、設計、造成された本格的な公園であると同時に日本初の「洋式庭園」です。文化の先駆者としての公園設計者の意気込みは、大小の野外音楽堂や公会堂を設けさせ、それは今日に伝えられ、広く利用されています。
 花壇には一年中、色鮮やかな四季の花が咲き、ビジネス街に勤める人達の憩いの場となっています。

日比谷公園の広場

山下公園(神奈川県横浜市中区)

 山下公園は、関東大震災の復興事業として市内の瓦礫などを大正14年から埋め立て、上部を土で覆土して造成が行われ、昭和5年3月に開園しました。
 昭和10年3月から6月には復興記念横浜大博覧会が催され、たいへんな賑わいを見せたそうです。
 公園全体面積約7.4ヘクタールが国有地であり、公園管理者である横浜市に無償で貸し付けています。
 山下公園は、海に面しており、港と深いかかわりがあるところから、米国の姉妹都市サンディエゴ市から昭和35年12月に贈られた水の守護神の像や赤い靴はいてた女の子の像、かもめの水兵さんの歌碑等多くの記念碑があります。
 また、公園の一角には、横浜市指定有形文化財に指定されている氷川丸が繋留されていることも有名です。

山下公園の上空からの写真

偕楽園(茨城県水戸市)

 偕楽園は、水戸第9代藩主徳川斉昭(1800年から1860年)が自ら造園計画の構想を練り創設したもので、天保12年(1841年)から造園工事を行い、翌年に本園、桜山及び丸山が開園されました。
 全体面積の約2割、約13.8ヘクタールが国有地であり、公園管理者である茨城県に無償で貸し付けています。
 偕楽園本園には、梅を中心に孟宗竹、霧島つつじ、宮城野萩などが、また飛び地になっている桜山と丸山には桜が植えられ、周辺の湖水と田園風景を取り入れ自然との調和を図り、四季の風情や明暗に富んだ趣のある造りで名園として名高く、「日本三公園」の一つに数えられています。
 偕楽園の名称は、中国の古典である「孟子」の「古(いにしえ)の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能く楽しむなり」という一節から取ったものです。
 春には百種三千本の梅の花が咲き誇り、全国でも有数の梅の名所として知られています。

梅が咲く偕楽園

所沢航空記念公園(埼玉県所沢市)

 所沢航空記念公園は、昭和46年に米国から返還された所沢補給廠跡地を利用したもので、昭和53年3月に開園しました。
 全体面積約50ヘクタールが国有地であり、公園管理者である埼玉県に無償で貸し付けています。
 当地に明治44年4月日本初の飛行場として所沢飛行場が開設されたことから日本航空発祥の地としての歴史があり、園内には、国産初の旅客機YS-11やアメリカ製C-46型輸送機が展示されているほか日本の航空関連の歴史を伝える「航空発祥記念館」も設置されています。また、広大な敷地の約6割が開放的な芝生広場となっており、好天の日には、平日昼間も利用者が絶えず、広く利用されています。

所沢航空記念公園の写真

青葉の森公園(千葉県千葉市中央区)

 青葉の森公園は、我が国畜産技術研究の発祥の地である農林水産省畜産試験場跡地を利用して千葉県が設置した公園です。
 昭和62年のスポーツゾーンの供用開始を皮切りに、平成元年に中央博物館・生態園、平成2年に彫刻の広場・西洋庭園、平成4年に芸術文化ホール、平成5年におはなみ広場・さくら山、平成7年には公園センター、わんぱく広場と順次整備が行われ、平成8年につくしんぼの家・水の広場が整備されたことで全面(53.7ヘクタール)供用となりました。
 現在も、公園全体のうち約半分が国有地であり、公園管理者である千葉県に無償で貸し付けています。
 千葉市の中央部に残された貴重な樹木及び自然の地形を生かした、緑に調和した総合的な公園として、多くの方に幅広く利用されています。

青葉の森公園の写真

柏の葉公園(千葉県柏市)

 柏の葉公園は、昭和54年に米軍から返還された柏通信所跡地の一部を利用したもので、昭和61年から平成22年にかけて施設整備を行い、平成22年4月に全面開園しました。
 公園全体面積約45ヘクタールのうち約30ヘクタールが国有地であり、公園管理者である千葉県に無償で貸し付けています。
 「昭和天皇御在位60年記念健康運動公園」としての指定を受け、「健康・文化・みどり」をテーマとして、スポーツ・レクリエーション、花と緑の拠点となることを目標としており、総合競技場や野球場等の運動施設においては、市民のための各種大会が実施され、西洋庭園(バラ園)や茶室を備えた日本庭園では散策、広場ではお花見やピクニックも楽しめ、ボート池には野鳥が多く飛来し、観測会が行われるなど、豊かな自然が溢れ、地域住民が集う公園となっています。

柏の葉公園の写真

緑が丘スポーツ公園(山梨県甲府市)

 緑が丘スポーツ公園は、山梨県が昭和27年、当時の県内施設を代表するスポーツ施設として設置したもので、昭和39年に都市公園となり、山梨県民のスポーツの振興並びに体力増強に貢献してきました。
 公園面積は31.9ヘクタールとなっており、うち四分の一面積にあたる約7.8ヘクタールの国有地を公園管理者である甲府市に無償で貸し付けています。
 本公園は甲府市街地に隣接する位置にあり、その名前のとおり、緑に恵まれた環境の中で、野球、サッカー、陸上競技、庭球、水泳といったスポーツを楽しむため、年間約12万人に利用されております。

緑が丘スポーツ公園の写真

日光田母沢御用邸記念公園(栃木県日光市)

 日光田母沢(たもざわ)御用邸記念公園は、大正天皇(当時皇太子)のために造営された御用邸が公園として整備されているものです。
 全体面積の約3分の2、約2ヘクタールが国有地であり、公園管理者である栃木県に無償で貸付けています。
 この御用邸は、この地にもともとあった明治時代の銀行家の別荘に、赤坂離宮にあった旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部を移築し、その後大正時代にも増築するなど、江戸・明治・大正の三時代にわたって建てられたものであり、今上天皇の疎開先としても知られており、建築物としても非常に貴重なもので「国の重要文化財」に指定されています。
 日光東照宮の西参道から徒歩10分に位置し、四季折々の花や紅葉も楽しめる美しい庭園とともに一般に公開されており、築100余年にも及ぶ荘厳で、和洋折衷の趣ある建築様式を見学することができます。

日光田母沢御用邸記念公園の写真

群馬の森(群馬県高崎市)

 群馬の森は、1968年に明治百年記念事業の一環として、「旧東京第二陸軍岩鼻製造所」の跡地に整備された公園です。
 全体面積約26ヘクタールのうち約17ヘクタールが国有地であり、公園管理者である群馬県に無償で貸し付けています。
 大規模に樹木を導入し、地域の気候風土文化を活かした都市公園となっており、シラカシやクヌギ、オニグルミ、エノキ、コナラなど多く樹木が植えられており、四季折々の姿が楽しめます。
 また園内には、県立「近代美術館」・県立「歴史博物館」があり、芸術や歴史にもふれることができます。

群馬の森の写真

高田城址公園(新潟県上越市)

 高田城址公園は、慶長19年(1614年)、徳川家康公の六男・松平忠輝公の居城として築かれた高田城の城跡公園です。
 公園全体面積約50ヘクタールのうち約10ヘクタールが国有地であり、公園管理者である上越市に無償で貸し付けています。
 高田城址公園とその周辺には約4,000本の桜が植えられており、夜になるとぼんぼりの明かりに映え、お堀の水面にうつる様は日本三大夜桜の一つに数えられています。
 夏には城跡を巡る外堀19ヘクタールを蓮が埋め尽くすように咲き誇り、その規模と美しさは東洋一とも称えられています。

ライトアップされる高田城址公園の写真

高島公園(長野県諏訪市)

 高島公園は、かつては高島藩の本丸となっていましたが、明治6年に太政官布達第16号により公園とされ、明治9年に本丸跡が高島公園として一般に開放されました。
 全体面積約1.5ヘクタールが国有地であり、公園管理者である諏訪市に無償で貸し付けています。
 高島公園は、日本三大湖城に挙げられ別名「諏訪の浮城」として知られる高島城天守閣および隅やぐら等の復興、公園施設の全面改修を昭和45年に行い現在の公園を形成しています。
 園内は、桜の名所として知られているほか、明治9年に植えられ、樹齢約130年を超える市内最古のフジは諏訪市の天然記念木となっています。

高島公園の写真

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