まちづくりセミナーを開催(令和6年5月10日)
令和6年5月10日、東海財務局は、中部運輸局との共催により、まちづくりセミナーを開催しました。全国で空き家の増加が問題となる中、持続可能なまちづくりを行っていくためには、地域の様々な関係者がそれぞれの強みを活かして連携して取り組んでいく必要があります。本セミナーでは、「空き家・古民家の活用で未来へつなぐまちづくり」と題し、実際にまちづくりに携わっている行政・金融・民間の実務者をお招きし、まちづくりに関する施策や取組事例をご紹介いただきました。
前半の講演では、中部運輸局より歴史的資源を活用した観光まちづくり推進事業について説明した後、一般財団法人民間都市開発推進機構まちづくり支援部次長の増田様より、金融機関と連携して組成するファンドによる資金面からのまちづくり支援についてご説明いただきました。その後、株式会社つぎと取締役副社長の岡田様より、古民家を取り巻く課題と解決するための手法を官民金が連携して取り組んでいる地域の事例紹介とともにご説明いただき、伊賀市産業振興部中心市街地推進課長の森口様より、空き家問題への危機感から実態調査を実施、結果を踏まえて民間事業者と共に古民家再生活用事業を実施してきた取組過程をご説明いただきました。
後半はパネルディスカッションを行い、官民金それぞれの機関に求められる役割やまちづくりを進める上での課題などについて議論いただきました。パネルディスカッションでは、地元金融機関と前向きに議論できるかどうかが資金調達成功の鍵であることや、官民金が三つ巴でまちづくりの計画策定から足並みを揃えて進めていくことが重要であることなど、熱い議論が交わされました。
当日はオンラインを含め120名以上が参加し、参加者からは、「まちづくりにおける官民金の協働の重要性を改めて学ぶことができた」、「財源確保のための具体的な手法や使える補助金、民間事業者との協働の方法は大変参考になった」といった声をいただきました。
東海財務局は引き続き、空き家問題をはじめとした地域課題に対して、地域主体と連携して取り組んでまいります。
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