Interview
予算の使い方をチェック
九州財務局 理財部主計第二課 主計実地監査官
磯野 航 ISONO Wataru
[2007 年採用]
Interview
九州財務局 理財部主計第二課 主計実地監査官
磯野 航 ISONO Wataru
[2007 年採用]
予算執行調査
国は毎年、社会保障や公共事業等の様々な行政需要を満たすため、予算編成を行っています。
財務局では、予算の使い方が非効率となっていないか、無駄が生じていないか、といったチェックを予算の執行段階で行います。調査結果は、財務省主計局へ報告され、翌年の予算に反映されます。
予算の使い方をチェック
具体的な業務内容
予算執行調査は、予算執行の実態を調査して改善すべき点を指摘し、予算の見直しや執行の効率化等に繋げていく取組みです。
調査する事案は毎年財務省で決定していますが、財務局からも財務省あてに調査する事案を提案しています。そのため、日頃から新聞記事等の地元情報や地域の声をもとに「本当にこの事業は国で実施する必要があるのか?」「事業費は過大になっていないか?」といった担当者の問題意識も含め、収集した情報を蓄積・分析し、課内で検討会を複数回行っています。
財務局からの提案が調査事案として採択されれば、本省と調査内容や手法を検討して調査を実施します。実際の調査は、書面調査(最近は Web アンケートを活用)が中心ですが、調査内容によっては事業の現場を訪問する実地調査や、全国の財務局と協力して調査を行うこともあります。地域に密着した財務局で国の予算編成に貢献できる、非常にやりがいのある業務です。
業務のなかで心がけていること
国の事業は私たちの生活に密接しているものも多いため、日々の情報収集では常にアンテナを高く張り、些細なことでも、疑問に思う事業や地域の情報は詳しく調べるようにしています。また、業務を円滑に進めるために職員同士の業務状況を聞きながら、「困ったときはお互い様、感謝の心を忘れずに」と助け合いと思いやりを心がけています。
職場の雰囲気
分からないことがあっても先輩や上司に相談しやすく、若手職員からも意見を出しやすい風通しのよい職場です。また、若手職員自ら調査事案を提案し、全国財務局等の予算執行調査担当者が一堂に会する全国会議でも、「より良い提案にするためにはどうするか」と議論するなど、若手職員も主体的に活躍しています。
受験生へのメッセージ
私自身、様々な業務経験を踏まえて、国の財政についてより深く考えるようになりました。
本省との共同調査を進める中で「こういった改善の方向性もあるのではないか」などを議論し、財務局としての声を届け、調査結果として公表されることもあり、大きなやりがいを感じています。
予算執行調査に興味を持たれた方、財務専門官試験に挑戦してみませんか。
皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。