Interview
財務局総合職
27年前の私、今の私
財務省国際局 国際機構課資金移転対策室 室長
奥 愛 OKU Ai
[1998年採用]
Interview
財務局総合職
財務省国際局 国際機構課資金移転対策室 室長
奥 愛 OKU Ai
[1998年採用]
27年前の私、今の私
27年前の初夏。就職氷河期時代だったこともあり、自分の将来に対する漠然とした不安を抱えながら、財務省内の会議室で面接を受けていました。そして、今、私は、財務省の国際局資金移転対策室において、政府全体のマネー・ローンダリング(マネロン)などの対策を推進する仕事をしています。学生だった当時の私が聞いたら、さぞ驚くことでしょう。
マネロンとは、犯罪収益を出所が分からないようにして捜査機関から逃れようとする行為を指しますが、こうした資金が、将来の犯罪やテロの発生、ひいては健全な事業活動等の阻害につながりかねず、対策が必要です。私たちは、多国間枠組みの FATF(Financial Action Task Force(金融活動作業部会))の基準に沿って、警察庁や法務省、金融庁をはじめ、数多くの関係省庁と連携しながら、日本のマネロン等対策を推進しています。
働き始めたばかりの私は、友人達から仕事の話を聞く度、みんながキラキラして見え、自分に自信を持てずにいました。しかし、地道にコツコツ働き続け、念願だった米国留学・勤務も経験し、働きながら博士号(経済学)を取得しました。今でも仕事は一大事で必死なのですが、家庭内でも 3 人の子ども達の成長に向き合いつつ、財務局総合職として、私らしい歩みを焦らず進めています。