金融監督第一課は、地域銀行の監督を主な業務としています。

　地域銀行との対話を通じ、人口減少や少子高齢化など地域経済を取り巻く厳しい環境の中でも、融資や顧客の経営課題解決の支援等により、地域から求められる金融仲介機能を発揮するとともに、自身の持続可能なビジネスモデルを構築することを促しています。金融庁の監督に関する方針も改正されていますが、地域銀行が主旨に沿う取組を行っているかなどを確認します。金融庁の方針や様々な施策を理解するため、日頃から勉強が必要とされ大変ですが、社会的な課題への対処に少しでも貢献できたらと思い業務に励んでいます。

　加えて、国内外の経済・金融市場の動向が地域銀行に与える影響を注視し、地域銀行の経営管理やリスク管理態勢について随時確認しています。例えば、金利ある世界への移行による地域銀行の経営・事業者への影響や対応状況について、地域銀行の取組み等を確認しています。こうしたマクロの動きが地域にどう影響するかを肌で感じられる点は、この仕事の醍醐味ではないかと思います。　

　地域銀行との対話においては、金融行政・市場の動向や各行の経営・財務の特徴等も踏まえ、どのような質問項目を立てるのがよいか、各行の取組を聞き出すにはどのような内容を投げかけるのがよいか考えるよう努めています。深度ある対話を行うための準備には苦労しますが、情報を収集し論点を整理する業務にもやりがいを感じます。

　このように金融庁の施策を現場で執行し浸透を図るとともに、聞かれた声をフィードバックし中央での企画立案に活用してもらうよう、業務に取り組んでいます。