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Interview

財務局総合職

新時代の通貨の在り方を模索する

財務省理財局 国庫課

荻原 誠 OGIHARA Makoto

[2023年採用]

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Interview

財務局総合職

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財務省理財局 国庫課

荻原 誠 OGIHARA Makoto

[2023年採用]

新時代の通貨の在り方を模索する

 皆さん、新しいお札はもう手にしましたか?

 理財局国庫課は、通貨制度の企画立案に関する事務を所掌し、約20年ぶりに行われた新紙幣に関する業務もその一つです。そうした中、改めて日常生活を振り返ると、便利な民間決済手段の普及などにより、現金だけでなく、キャッシュレス決済を利用する方も増えてきているのではないでしょうか。

 ここで通貨の媒体に目を向けると、もともとは貝殻や石から始まり、時代が下るにつれて、現代では金属・紙が用いられています。近年、デジタル化がより一層進展する中、世界全体の流れとして「通貨も物理媒体ではなく、デジタル化できるのでは?」との考えが出てくるのはごく自然な流れでしょう。

 私が所属するデジタル通貨係では、まさに「現金」をデジタル化する「CBDC(中央銀行デジタル通貨)」について調査・検討しています。現時点で、日本を含む主要国において、CBDCの発行は決定されていませんが、仮にCBDCが導入された場合に備えると、省庁の垣根を越えて様々な論点について議論を尽くす必要があります。その中で、私は関係府省庁・日本銀行とで構成する会議で使用するための資料作成のほか、諸外国におけるCBDCの検討状況の調査など、専門的な知見を日々深めながら業務を行っています。

 我が国の経済取引の根幹を支える通貨の在り方は、国民生活に広く影響を与えます。だからこそ丁寧な検討が求められ責任感の重い業務ですが、新たな時代の通貨制度の在り方を模索する日々はとてもクリエイティブです。