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地域経済活性化フォーラム(小川町・嵐山町)を開催しました

 関東財務局では、地方公共団体へのヒアリング等で得られた地域の要望・ニーズ等を踏まえた地方創生支援の取組みとして、地域のメインプレイヤー(地方公共団体、地元経済団体、地域金融機関、政府系金融機関等)が集まるプラットフォームを提供することで、地域の重要な課題を整理し、地域経済の面的活性化への取組みを支援しております。
 今般、「小京都の連携による観光振興」をテーマに、「地域経済活性化フォーラム(小川町・嵐山町)」を下記のとおり開催いたしました。

1.日時

平成30年4月20日(金曜日)15時から17時

2.会場

リリックおがわ 2階会議室1・2(埼玉県比企郡小川町)

3.出席者

小川町、小川町商工会、小川町観光協会、嵐山町、嵐山町商工会、一般社団法人嵐山町観光協会、埼玉県、一般社団法人埼玉県物産観光協会、株式会社埼玉りそな銀行、株式会社武蔵野銀行、株式会社東和銀行、埼玉縣信用金庫、株式会社日本政策金融公庫、株式会社地域経済活性化支援機構、公益社団法人日本観光振興協会、東武鉄道株式会社、東武トップツアーズ株式会社、太陽グリーンエナジー株式会社、埼玉中央農業協同組合、関東運輸局、関東財務局 (順不同)

4.結果概要

1.挨拶

  • 関東財務局 浅野局長
     今回のフォーラムでは、観光振興を切り口として、小川町と嵐山町の強みや、魅力となる資源を見出し、これらの資源に磨きをかけて広くアピールしていくことによって、観光振興にとどまることなく、地域経済の活性化にもつなげていければと考えている。
     小川町と嵐山町の活性化に向けて、活発な議論が行われることを期待している。
  • 小川町 松本町長
     小川町と嵐山町とは今までも様々な分野で交流・協働を進めてきたが、小京都百選に選ばれた風情ある街並みや景色、整備された槻川の有効活用など、両町に共通する事項は数多く存在しており、今回のフォーラムを契機として、より一層両町の連携を密にしながら様々な政策を進めてまいりたいと考えている。
  • 嵐山町 岩澤町長
     嵐山町は昨年、町制施行50周年を迎えたが、守るべきものはしっかり守る、変わっていくものにはスピーディーに対応を図るということがこれから特に必要と考える。今回、フォーラムを開催していただくことに感謝する次第である。小川町としっかり手を組み、この地域で存在感のある町にしていきたい。

2.小川町・嵐山町における課題の説明

 小川町から、小川和紙や道の駅おがわまち(埼玉伝統工芸会館)、有機農業などを中心に、小川町の観光の特徴や課題の説明が行われたほか、小川町の特徴を生かした魅力度アップのため、「食」、「文化」、「街並み」をキーワードとした道の駅の再生等について説明が行われた。
 嵐山町から、武蔵嵐山駅周辺の活性化や、嵐山渓谷バーベキュー場などの観光地における冬季の集客、特産品の少なさや二次交通等の課題が挙げられたほか、駅前広場の整備や農産物を活用した新商品の開発、通過型から滞在型観光地を目指す取組み等について説明が行われた。

3.地域金融機関からの提案

 株式会社埼玉りそな銀行から、「認知」・「誘客」・「回遊」の3ステップとして、メディア企業と連携した効果的な情報発信(認知)、総務省「マイキープラットフォーム」の活用(誘客)、スタンプラリーの開催(回遊)のほか、地域特産品の販路開拓(同行主催の「農と食の展示・商談会」)について提案があった。
 株式会社武蔵野銀行から、両町観光の核を面で捉えるための広域協議会設立のほか、シェアサイクルの導入や観光拠点としての道の駅おがわまちのリニューアル、嵐山渓谷バーベキュー場周辺の宿泊施設整備、学生ならではの視点を生かした観光マップの作成について提案があった。
 埼玉縣信用金庫から、道の駅おがわまちと埼玉伝統工芸会館のリニューアルや嵐山渓谷バーベキュー場の冬季期間中(オフシーズン)の有効活用、両町を流れる槻川を軸としたサイクリング観光体験、大学等と連携した両町共通のマップ作成や新商品開発について提案があった。

4.政府系金融機関等からの事例紹介

 株式会社日本政策金融公庫から、全国の支店ネットワークを活用した(1)UIJターン創業支援セミナーの開催、(2)高校生ビジネスプラン・グランプリの取組みについて説明があったほか、小川町でのIターン創業等について紹介があった。
 株式会社地域経済活性化支援機構から、機構が組成した観光活性化マザーファンドや各地域ファンドの投融資先事例(観光資源の掘り起こし、着地主導の情報発信、宿泊施設の多様化、飲食店の多様化)について紹介があった。
 一般社団法人埼玉県物産観光協会から、日本人国内宿泊旅行者と訪日外国人観光客数の推移比較(実績・推計)やその経済効果比較について説明があったほか、地域経済分析システム(RESAS)を用いた国内客による両町の目的地検索結果等について紹介があった。

5.タスクフォースの組成

  • 関東財務局 大畠金融監督官
     本日頂戴したご提案等を具体化していくため、地元のコアメンバーと思われる方々で構成する推進主体として「タスクフォース」を立ち上げて取り組んでいくということにさせていただきたいと思う。タスクフォースでは、参考事例を調べたり、実現可能かどうかよく分析したりして、具体的な施策の実現につなげていくということが想定される。
     タスクフォースのリーダーには埼玉縣信用金庫に就任いただき、メンバーには小川町・嵐山町、それぞれの商工会や観光協会、埼玉りそな銀行、武蔵野銀行、埼玉県物産観光協会、さらにオブザーバーとして東武鉄道、東武トップツアーズ、太陽グリーンエナジーに参加いただくこととなっている。
     タスクフォースメンバーの皆様におかれては、それぞれの知見を出し合っていただきながら、本日のご提案等の具体化を目指していただければと思う。もちろん関東財務局としても精一杯サポートさせていただく。本日のフォーラムに参加いただいている皆様にも参考事例の紹介などをお願いすることも考えられるが、その際には何卒ご協力いただければありがたい。
  • 埼玉縣信用金庫 橋本理事長
     タスクフォースのリーダーということでご指名いただき、改めて光栄であるとともに責任の重さを痛感しているところ。
     タスクフォースであるが、短期集中的に課題解決にあたることだろうと認識している。
     地域が良くならなければ地域金融機関も良くならないと考えており、小川町と嵐山町には一番に良くなっていただきたいとの思いで頑張ってまいりたい。
     また、タスクフォースのメンバーだけでは出来ないことも多々あると思うので、今回フォーラム参加の皆様のご支援・ご協力を是非ともお願いしたい。

関東財務局 浅野局長挨拶

小川町 松本町長挨拶

嵐山町 岩澤町長挨拶

埼玉縣信用金庫 橋本理事長挨拶

フォーラムの模様

左から浅野局長、松本町長、岩澤町長

本ページに関するお問い合わせ先

関東財務局理財部(第1)金融調整官
電話番号:048-600-1275

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