平成26年度 「地域密着型金融に関するシンポジウム」の開催結果について
平成27年5月29日
北海道財務局
北海道財務局において、地域密着型金融の取組みに関する知見・ノウハウの共有化を図ること等を目的として、以下の通り、地域密着型金融に関するシンポジウムを開催しました。
1. 開催日時・場所
- 平成27年3月6日(金曜日)13時30分から16時30分まで
- 札幌第1合同庁舎2階講堂
2. 参加者の概要
150名(地域金融機関、中小企業、士業団体、商工団体、中小企業支援機関等)
3. 議事要旨
(1) 開会挨拶
北海道財務局長 渡辺 健雄
(2) 基調講演(テーマをクリックすると講演資料(PDF形式)をご覧頂けます)
北海道大学公共政策大学院 特任教授 小磯 修二 氏
株式会社地域経済活性化支援機構 常務取締役 鈴木 学 氏
(3) パネルディスカッション
- テーマ:北海道の将来展望と地域金融機関に求められる役割
- パネリスト:
ふらのまちづくり株式会社 代表取締役社長 西本 伸顕 氏
株式会社北洋銀行 常務執行役員地域産業支援部長 塚見 孝成 氏
旭川信用金庫 地域振興部長 荒山 恭一 氏 - コーディネーター:小樽商科大学大学院商学研究科 教授 齋藤 一朗 氏
議事概要
ふらのまちづくり株式会社・西本社長
- まちなかの賑わいの復活、超高齢化社会に対応したコンパクトシティーを目指し、官民協働で中心市街地の活性化に取り組んできた
- まちづくり会社の増資に際し、関係機関に加え、地域金融機関からも出資に応じてもらったことは、地元から信頼を得る「印籠」となった
- 地域金融機関におかれては、日頃からの提案や「インフォーマル」な付き合いも含め、一企業というよりも、エリアへのサポートをお願いしたい
株式会社北洋銀行・塚見常務執行役員
- 地域金融機関の地域活性化に向けた取組みにおいては、人材育成が課題であり、経営支援に関する資格取得のみならず、現場での経験や場数を重ねることが重要
- 広域分散型の北海道においては、関係機関や地域間の連携に加え、地元で中心的な役割を担う「志」あるプレーヤーの存在も必要
- 当行は、青函地域や日胆地域をターゲットとした取組みなどを積極的に進めてきたが、北海道の強みである「食と観光」を軸に、広域連携の取組みを全道ベースで展開してゆきたい
旭川信金・荒山部長
- 地元自治体や経済団体などと連携して、地元での創業をサポートする態勢を整備するなど、地域力を活かした地域活性化に取り組んできた
- まちづくりなど地域活性化に向けた取組みにおいては、富良野の事例のように、様々なプランを検討し、その上で収支自体も確保できることが必要
- 若い人達の地域活性化に向けた取組みをサポートするため、専門機関などを活用して、中小企業の事業承継にも取り組んでゆきたい
小樽商大・齋藤教授
- 地域の活性化のベースは「人」と「人」であって、それがあって初めて意思疎通ができ、金融機関を含めた地域全体で活性化に向けた方向合わせが可能となる
- 地域金融機関が地域活性化に向けた取組みを進めるうえでは、個々の金融機関が「強み」を持って取り組んでいくことが必要
- 如何にして地域のリーダー的存在を発掘しサポートしていくか、そういった「目利き」の中から地域活性化の芽が出てくるのではないか
4. お問い合わせ先
北海道財務局 理財部 金融監督第一課
〒060-8579札幌市北区北8条西2丁目 札幌第1合同庁舎
電話:011-709-2311(内線4352,4355) ファクス:011-746-0946
〒060-8579札幌市北区北8条西2丁目 札幌第1合同庁舎
電話:011-709-2311(内線4352,4355) ファクス:011-746-0946