とかち経済情報 令和6年11月発行分(令和6年7月から9月)
1.概況
管内経済は、緩やかに持ち直しつつある。
観光は、持ち直しの動きに一服感がみられるほか、住宅建設は、前年を下回っており、雇用情勢は、有効求人倍率が前年を下回っている。
一方で、個人消費は、一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直しているほか、生乳生産、公共事業は、前年を上回っている。
このように管内経済は、緩やかに持ち直しつつある。
先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、持ち直しの動きが続くことが期待される。ただし、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある。
2.項目別
1.生乳生産
生乳生産量は、前年同期を上回っている。
2.公共事業
公共事業を前払金保証請負金額でみると、学校・病院等で増加したことから、前年度累計を上回っている。
3.住宅建設
住宅建設を新設住宅着工戸数でみると、持家、貸家ともに前年を下回ったことから、全体でも前年同期を下回っている。
4.個人消費
主要小売店売上高は、飲食料品は前年を上回っているものの、衣料品が前年を大幅に下回っていることから、全体では前年同期を下回っている。
乗用車販売(新車登録・届出台数)は、前年を下回っている。
このように、個人消費は一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している。
5.雇用情勢
雇用情勢(パートを含む常用)をみると、月間有効求職者数は前年並みだったものの、月間有効求人数が前年を下回ったことから、有効求人倍率は前年を下回っている。
6.観光
空港降客数、十勝川温泉観光客入込み数、市内ホテル宿泊客数は前年を下回っており、持ち直しの動きに一服感がみられる。
7.金融
金融機関の貸出金残高(銀行・信用金庫・信用組合ベース)をみると、事業者向け、個人向けは前年を上回っているものの、地方公共団体向けが前年を下回っていることから、全体では前年並みとなっている。
8.企業倒産
企業倒産は、件数は前年同期を下回っているものの、負債総額は前年同期を上回っている。
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