令和3年11月18日に「十勝地域経済・金融懇談会」を開催しました
北海道庁、北海道経済産業局、北海道信用保証協会及び北海道財務局の4者共催により、十勝地域を対象とした、
「地域経済・金融懇談会」を開催いたしました。
【地域経済・金融懇談会の詳細と他地域の開催状況は以下のページをご覧ください】
開催日時
- 令和3年11月18日(木曜日)13時30分から15時50分
- WEB開催
参加機関
北海道銀行帯広支店、北洋銀行帯広中央支店、北陸銀行帯広支店、帯広信用金庫、十勝信用組合、日本政策金融公庫帯広支店、商工組合中央金庫帯広支店、北海道よろず支援拠点十勝支部、北海道中小企業再生支援協議会、北海道中小企業総合支援センター十勝支部、北海道経営改善支援センター、中小企業基盤整備機構、北海道税理士会帯広支部、中小企業診断協会北海道、帯広商工会議所、芽室町商工会、帯広市、北海道信用保証協会帯広支店
概要
1.経営改善等の専門家によるレクチャー
「業態転換等を伴う新たな取組の支援」
北海道よろず支援拠点 十勝支部 コーディネーター 原口 勝全 氏
- 「経営改善、事業再生の勘所 再生支援協議会を活用した取組について 」
北海道中小企業再生支援協議会 サブマネージャー 富樫 誠一 氏
2.参加者によるワークショップ
ワークショップにおける主な意見
- 十勝管内は、創業に向けた取り組みが活発な地域という印象。これに加え、経営者のやる気を高め、地域で信頼される事業者を育てるような動きとなれば、地域活性化につながるのではないか。
- 実質無利子・無担保融資の据置期間終了後の返済に向け、売り上げ確保への取り組みが急務。事業者への個別支援は、支援を開始してすぐに対応や改善ができるものではなく、「経営改善」と「体力の保持」の両面から根気強い支援が求められる。
- 十勝管内は、盤石な1次産業を有しているなど、優良な事業者が多い。一方で主な課題として「財務は良いが今後の損益計算書の改善に悩む事業者」と、「オーバーローン状態の事業者」が挙げられる。どちらも本業に取り組む中で、マーケット分析や他業種の情報収集にまで手が回らず、損益計算書の改善に向けた構造転換に悩んでいる事業者もいる。事業計画のサポート、販路拡大や売上拡大に向けたお手伝いをしていきたい。
- 国や自治体のコロナの支援策があって活用しているが、事業者の経営改善に温度差がある。借入が増えている中、新たな付加価値を付けて収益増の企業もある一方で、具体的な改善に取り組めず資金繰りが苦しくなり、抜本的なサポートが必要な企業もあるため、企業に寄り添った支援が重要と考える。
- 小規模事業者の中には、事業計画を立てたこともない人もいる。変化に対して後ろ向きの人もいるが、どのようにビジョンを示すか。そして、いかに経営改善ができるかもしれないと思わせるかがポイント。
- 実質無利子・無担保融資の据置期間の終了が迫るなか、返済の準備が進んでいる先と、進んでいない先の2極化が見られる。残りの据置期間で、どれだけ本業の足腰を強化できるかが課題。準備が進んでいない先へ、財務面での支援をする余地はまだあるが、先延ばしになっては意味がない。金融機関、支援機関等とのネットワークを構築して、抜本的な本業支援ができる体制が理想であり、今後の課題。
- 債務者と債権者の立場の違いを感じる。「相手はわかっているだろう」とお互いが思っており、結局お互いわかっていないケースがある。支援機関のような中立機関が間に入ってソフトな着地を目指したい。
- 事業再生において、心に響く納得できる言葉で事業者に伝えることが大事。「耳の痛いこと」を伝えるには事業者を深く知る必要があり、担当者の熱量次第。日々の活動とすることを目指すとともに、若い世代にも伝えていかないといけない。
- 経営改善について、経営上の課題を解決するのは金融機関ではなく事業者であるということを理解してもらう必要がある。そのためには、経営状態が良いときから、経営上の課題を一緒に考えていくことが大事。経営者から相談してもらえるように地域における存在感を高めていく必要がある。
本ページに関するお問い合わせ先
北海道財務局理財部金融監督第一課(企画・調整担当)
電話番号:011-709-2311(内線4352・4356)