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令和5年3月10日に「釧路・根室地域経済・金融懇談会」を開催しました

北海道庁、北海道経済産業局、北海道信用保証協会及び北海道財務局の4者共催により、釧路・根室地域を対象とした「地域経済・金融懇談会」を開催いたしました。

 

【地域経済・金融懇談会の詳細と他地域の開催状況は以下のページをご覧ください。】

地域経済・金融懇談会について

開催日時

 

  • 令和5年3月10日(金曜日)13時30分から16時
  • WEB開催

参加機関

 

北海道銀行釧路支店、北洋銀行釧路中央支店、北陸銀行釧路支店、釧路信用金庫、大地みらい信用金庫、釧路信用組合、日本政策金融公庫釧路支店、商工組合中央金庫釧路営業所、北海道中小企業活性化協議会、北海道事業承継・引継ぎ支援センター、北海道中小企業総合支援センター、中小企業診断協会北海道、北海道商工会連合会、地域経済活性化支援機構、北海道信用保証協会釧路支店

概要

1.経営改善等の専門家によるレクチャー

 

「事業者支援に向けたアイデアの創出」

 金融庁監督局 銀行第2課 地域金融企画室 地域生産性向上支援専門官 山田 彰太郎 氏

2.参加者によるワークショップ

ワークショップにおける主な意見

  • 売上低迷に悩まされる先が多かったが、一時期の危機を脱してホッとしているところかと思う。ただ、蓋を開けてみると人手不足や原材料の値上げ、光熱コストの大幅な値上げなど、新たな嵐が押し寄せてきており、悩みを抱えている経営者が多い。

 

  • 売上増加や生産性向上、利益の増加に関する相談と、労働力確保に関する相談が多くなってきた。そのほか、後継者不在による事業承継・M&Aに関する相談も急に増えてきている。また、労働力不足に関連して、デジタル化・IT化したいという相談も増えている。

 

  • 事業者支援については、担当者が足繁く通うことで情報収集し、課題を掴んでいかなくてはならない。しかし、金融機関の実態として、職員の数が少ないことや、担当者のレベルが追い付かない部分がある。事業者と対等に話をするには、人手の確保とレベルアップが必要であり、外部とも連携しながら取り組んでいるところ。

 

  • 中小企業診断士として、保証協会の専門家派遣事業で企業を訪問する機会がある。10回まで利用できるので、継続して対応しているケースが多い。やはり1から4回程度では経営改善の実務的なところまでフォローできない。IT化・デジタル化を進めようと思えば、実務的なところまでサポートする必要があるので、すぐに答えを出すのではなく、長期的なスタンスで、事業者・金融機関の方向性、戦略に沿った中で何が最適解なのかを常に模索している。

 

  • 水産関係において、獲れるものが変わってきており、従来どおりの商売ができないことや、仕入や原料となる魚種が変わってきていることで、苦しんでいる業者が多い。また、魚種の変更に伴う新商品の開発など前向きな資金ニーズも乏しいと感じる。当方では融資以外で、事業者のバックアップや課題解決支援にも力を入れており、相談件数も増えてきている。

 

  • 現在、事業承継のニーズが多いので、コンサルティング部門を強化している。専門部署に人を集めて事業承継・M&Aの課題に対応しつつ、専門人材を増やしているところ。

 

  • 道外出身であるが、釧路は涼しいし、最高の場所だと思っている。夏の気候は北海道の中でも売りにしてよいと思う。人の特徴としては、釧路から札幌など他地域に就職する人が少なく、地元意識が強いと感じる。

 

  • 本業支援でいうとK-Biz(釧路市ビジネスサポートセンター)が全国的にも注目されており、事業をやめる会社と新規に始める会社を結びつけるマッチングを行うなど良好な事例であると思う。事業者は業況が悪くなっても、積み重ねてきた歴史や経緯があるからこそ、ある程度の事業規模を維持できている。地域における特色を前向きに見ていくことができれば、当地域もポテンシャルはあるのではないか。

 

本ページに関するお問い合わせ先

北海道財務局理財部金融監督第一課(企画・調整担当)

電話番号:011-709-2311(内線4352・4355)

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