令和3年12月17日に「胆振日高地域経済・金融懇談会」を開催しました
北海道庁、北海道経済産業局、北海道信用保証協会及び北海道財務局の4者共催により、胆振・日高地域を対象とした、「地域経済・金融懇談会」を開催いたしました。
【地域経済・金融懇談会の詳細と他地域の開催状況は以下のページをご覧ください】
開催日時
- 令和3年12月17日(金曜日)13時30分から16時10分
- WEB開催
参加機関
北海道銀行室蘭支店、北海道銀行苫小牧支店、北洋銀行室蘭中央支店、北洋銀行苫小牧中央支店、
北陸銀行苫小牧支店、室蘭信用金庫、苫小牧信用金庫、伊達信用金庫、日高信用金庫、
日本政策金融公庫室蘭支店、商工組合中央金庫札幌支店、北海道よろず支援拠点日胆支部、
北海道中小企業再生支援協議会、北海道中小企業総合支援センター日胆支部、北海道経営改善支援センター、
中小企業基盤整備機構、北海道税理士会苫小牧支部、中小企業診断協会北海道、室蘭商工会議所、
苫小牧商工会議所、壮瞥町商工会、室蘭テクノセンター、道央産業振興財団、北海道信用保証協会室蘭支店、
北海道信用保証協会苫小牧支店、北海道経済産業局
概要
1.経営改善等の専門家によるレクチャー
- 「事業転換支援」
北海道よろず支援拠点 日胆支部 コーディネーター 森永 勉 氏
- 「再生支援協議会による経営改善、事業再生」
北海道中小企業再生支援協議会 サブマネージャー 鈴木 啓一 氏
2.参加者によるワークショップ
ワークショップにおける主な意見
- 金融機関同士でスタンスが違うと、支援がスムーズに進まない。金融機関としては事業継続・発展してもらいたいという目標は共通。事業者数が減少基調である現状においては、事業者の消失を回避するために、金融機関が一体となって支援を行うことが必要であり、一緒に経営改善支援に取組んでいきたい。
金融機関が事業者を支援するに際して重要なのは、どこまでお客様のところに入り込んでいけるか。金融機関として、信用リスク管理も大事なことではあるが、地元の金融機関である以上、最後の最後まで、事業者に対してできることを追求してほしい。
コロナの影響が長期化することにより、借入負担が過大となっている事業者が増加しているのが現状。返済が厳しい事業者に対して、条件変更をする際においても、条件変更の対応のみでは解決策にならず、事業者の事業性をしっかり把握していかなければならない。
- 財務内容だけで判断するのではなく、事業性評価を行いながら伴走支援を実施している。事業者支援においては色々聴取することもあり時間を要するので、効果がすぐに出ないこともある。地道に時間をかけて長期的に支援を行っていきたい。
単独の機関で、全て支援するのは難しい。この分野に強い専門家がこの支援機関にいるなど情報を共有しながら、一体となって支援していくことが重要だと感じる。
依然として、多くの事業者において、実質無利子・無担保融資の据置期間が継続している中、今後、元金の返済が始まると事業継続に行き詰まるケースが増加することを懸念している。新しいビジネスへの転換支援も行っているところであるが、場合によっては積極的に、他の金融機関も含めて条件変更等の対応も行う必要があると考える。
日頃、支援機関の立場で事業者に接しているが、事業者支援にあたっては、取引金融機関と認定支援機関が一丸となって支援することが大事だと思う。ただそれ以上に大事なのが、経営者自身が一生懸命やるということ。それを応援するために補助金等の支援策があるのだと考えている。
事業者支援において、限られた職員数でも支援していかなければならない。組織として、知識の共有や人材育成も重要と考えている。成功事例を積み上げて、各機関の強みを持ち寄って事業者支援の役割分担ができるような流れになればよい。
- 事業者が金融機関を訪問する際には、事業者が必ずしも決算を完全に把握できていないので、専門家を通して内容を把握していくということも有効。
金融機関と事業者の双方向の信頼関係の構築が重要。そのため、事業者支援にはマンパワーが必要となる。他金融機関・支援機関・外部専門家とも連携して知恵を絞らないと、単独支援は難しい環境となっている。
本ページに関するお問い合わせ先
北海道財務局理財部金融監督第一課(企画・調整担当)
電話番号:011-709-2311(内線4352・4356)