令和6年1月29日に「道東地域経済・金融懇談会」を開催しました
北海道庁、北海道経済産業局、北海道信用保証協会及び北海道財務局の4者共催により、道東地域を対象とした「地域経済・金融懇談会」を開催いたしました。
【地域経済・金融懇談会の詳細と他地域の開催状況は以下のページをご覧ください。】
開催日時
- 令和6年1月29日(月曜日)13時30分から15時30分
- 対面開催(会場:十勝合同庁舎 講堂)
参加機関
北海道銀行帯広支店、北洋銀行帯広中央支店、北陸銀行帯広支店、網走信用金庫、遠軽信用金庫、帯広信用金庫、北見信用金庫、大地みらい信用金庫本部、大地みらい信用金庫釧路支店、十勝信用組合、日本政策金融公庫帯広支店、日本政策金融公庫釧路支店、商工組合中央金庫帯広支店、北海道よろず支援拠点十勝サテライト、北海道信用保証協会帯広支店、北海道事業承継・引継ぎ支援センター帯広サテライト、北海道商工会連合会十勝支所、北海道税理士会帯広支部、北海道中小企業活性化協議会、北海道中小企業総合支援センター十勝支部、CT経営コンサルティング
概要
参加者によるワークショップ
「事業再生支援・経営改善支援に必要なコンサルティングスキルワークショップ」
北海道よろず支援拠点 チーフコーディネーター 中野 貴英 氏
ワークショップの内容
対話の重要性
対話がうまくいかない場合、何が要因となっているか、以下の点について話し合い。
対話がうまくいっていないとはどういう状態か(定義づけ)
論点にずれがある状態、言いたいことが相手に伝わっていない状態、相手と共通認識を持てていない状態等の意見が挙げられた。
「1.」の状態を生んでいる要因は何か
相手に対する理解が足りていないこと、主語・述語が曖昧であること、話すことが目的化していること等の意見が挙げられた。
良い対話をするには何に気を付ければよいか
相手の立場や意見の背景を考えること、相手が回答しやすい質問を投げかけること、抽象度の高い言葉を使わないこと等の意見が挙げられた。
自己変革力
対話の一例として、ダイエットの相談を受けた場合、以下の点について話し合い。
なぜダイエットは成功しないのか
目標の設定がされていないこと、ダイエットの方法を理解していないこと、強い意志を持っていないこと等の意見が挙げられた。
どうすればダイエットは継続し成果が出るようになるのか
ダイエットが必要な意義を理解すること、ダイエットの効果を測定すること、モチベーションの維持に努めること等の意見が挙げられた。
ダイエットの相談を、事業経営の相談へと置き換えた場合
自社の体質を分析すること、期間を決めて事業の効果検証を行うこと、自社の存続や社員の雇用維持の視点から、事業再生に取り組む必要性を経営者が真に理解すること等の意見が挙げられた。
ワークショップ後、中野講師から、伴走支援時における事業者に対する向き合い方との共通点(質問を重ねることによる単純接触効果、対話における質問の立て方、外発的動機付け・内発的動機付けの使い分けなど)についてまとめ講話があった。その後、参加者同士でワークショップの振返りを行い、本会は終了。
ワークショップ参加者の感想
- 経営者の真意を引き出したり、有効な対話を成立するための話法、考え方、心構えを習得することができた。
- 経営改善においては、当事者である代表がしっかりと課題を認識して、目的を理解したうえで自走してもらえるよう、金融機関はそのサポートをしていく立場にあることを再認識できた。
- 経営者の悩みは多肢にわたっており、金融の立場からサポートやアプローチが必要と再認識した。外部専門家の協力を得ながら、顧客に寄り添った対応を心掛けたい。
- 「対話」のスキルを磨き、現状分析、課題抽出、アドバイスまでの一連の流れがスムーズにできるよう、経営改善計画書策定支援業務等に取り組んでいきたい。
本ページに関するお問い合わせ先
北海道財務局理財部金融監督第一課(企画・調整担当)
電話番号:011-709-2311(内線4352・4356)