令和6年2月22日に「道央地域経済・金融懇談会」を開催しました
北海道庁、北海道経済産業局、北海道信用保証協会及び北海道財務局の4者共催により、道央地域を対象とした「地域経済・金融懇談会」を開催いたしました。
【地域経済・金融懇談会の詳細と他地域の開催状況は以下のページをご覧ください。】
開催日時
- 令和6年2月22日(木曜日)13時30分から15時30分
- 対面開催(会場:札幌第1合同庁舎 2階講堂)
参加機関
北海道銀行、北洋銀行、北陸銀行、北空知信用金庫、空知信用金庫、伊達信用金庫、北門信用金庫札幌支店、北海道信用金庫、室蘭信用金庫苫小牧中央支店、ウリ信用組合、札幌中央信用組合、空知商工信用組合札幌支店、北央信用組合、北海道労働金庫、日本政策金融公庫札幌支店、日本政策金融公庫札幌北支店、商工組合中央金庫札幌支店、北海道事業承継・引継ぎ支援センター、北海道中小企業総合支援センター、浦河商工会議所、恵庭商工会議所、小樽商工会議所、札幌商工会議所、伊達商工会議所、地域経済活性化支援機構、北海道信用保証協会
概要
参加者によるワークショップ
「事業再生支援・経営改善支援に必要なコンサルティングスキルワークショップ」
北海道よろず支援拠点 チーフコーディネーター 中野 貴英 氏
ワークショップの内容
冒頭、中野講師から、経営者のやる気を引き出して結果を出した事例、外発的動機付け・内発的動機付けの使い分けなどについて説明があった。その後、金融機関・支援機関が事業者の自己変革力を十分に引き出すために、どのような対話と傾聴のスキルが必要か、ダイエットの例を用いて深堀りした。
ワークショップにおける主な意見
対話の一例として、ダイエットの相談を受けた場合、以下の点について話し合い。
- なぜダイエットは成功しないのか
ダイエットのメリットを理解していないこと、食べ過ぎていること、人から言われてダイエットを行っていること(外発的動機)等の意見が挙げられた。
どうすればダイエットは継続し成果が出るようになるのか
ダイエットの結果どうなりたいかをイメージしてもらうこと(内発的動機の形成)等の意見が挙げられた。
参加者による情報交換会
情報交換会の内容
事業者支援における悩みや課題、その解決策について、情報交換を行い、以下のような意見が挙がった。
情報交換会における主な意見
- 事業者向けに、経営の中身についてのセミナーを開催している。自社の経営を分析し、立ち位置を検証する力を身に付けて、初めて金融機関からのアドバイスが通じるようになるのではないかと考える。
- 中小零細企業の取引先が多く、外的な要因に関する悩みも多い。気持ちの面で共感しながらも、引き続き同水準の売上げを維持し続けるべきか、仕入れ価格が高騰している中、コストを抑えるのか、価格に転嫁するか等、要素を噛み砕いて相談に乗っている。
- 受け身で事業計画を立てる先より、自分から積極的に事業計画を立てる先の方が、最終的な事業改善度は高いと感じる。内発的動機付けが重要と認識している。
- コロナ資金の返済開始により資金繰りが厳しい、過剰債務が多く苦しい企業が多い中、抜本的な支援が必要な局面が増えてきている。支援機関への相談やDDS(デット・デット・スワップ)の利用等、様々な方法を考えている。
参加者の感想
- まずはお客さまに寄り添う姿勢を忘れず(初心を忘れず)、真のニーズをしっかり汲み取って最善の支援をしていきたいと思う。
- 今回学んだことを今後の業務に取り込んでいき、顧客が自主的に経営改善を図れるよう、代表者自身が主導で行動を起こす為のアドバイスを行なっていきたい。
- 経営者と対話をする上で「なぜ」を深堀りすることで、真に必要な支援をしていきたい。
- 自分の属する支援機関からの側面だけではなく、金融機関の見方を踏まえ、結果として事業者が腹落ちする支援となるよう、意識していきたい。
本ページに関するお問い合わせ先
北海道財務局理財部金融監督第一課(企画・調整担当)
電話番号:011-709-2311(内線4352・4356)