令和5年12月19日に「道南地域経済・金融懇談会」を開催しました
北海道庁、北海道経済産業局、北海道信用保証協会及び北海道財務局の4者共催により、道南地域を対象とした「地域経済・金融懇談会」を開催いたしました。
【地域経済・金融懇談会の詳細と他地域の開催状況は以下のページをご覧ください。】
開催日時
- 令和5年12月19日(火曜日)13時30分から15時30分
- 対面開催(会場:渡島合同庁舎 講堂)
参加機関
北海道銀行、北洋銀行、青森銀行、みちのく銀行、北陸銀行、渡島信用金庫、道南うみ街信用金庫、函館商工信用 組合、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、北海道よろず支援拠点、北海道中小企業活性化協議会、北海道中小企業総合支援センター、北海道信用保証協会、北海道税理士会、北海道商工会連合会、中小企業基盤整備機構、中小企業診断士、行政書士、個人事業主
概要
参加者によるワークショップ
「事業再生支援・経営改善支援に必要なコンサルティングスキルワークショップ」
北海道よろず支援拠点 チーフコーディネーター 中野 貴英 氏
ワークショップの内容
冒頭、中野講師から、今回のワークショップの目的やキーワードについて導入があり、その後、全体を4人程度のグループに分けゲームやディスカッションを展開。金融機関・支援機関が事業者の自己変革力を十分に引き出すために、どのような対話と傾聴のスキルが必要なのか、その考え方について深堀りした。ワークショップは、テーマを変えて、前半・後半の2回転を実施。
ワークショップにおける主な意見
対話の重要性
対話がうまくいかない場合、何が要因となっているか、以下の点について話し合い。
対話がうまくいっていないとはどういう状態か(定義づけ)
お互いの目線があっていない状態、信頼関係が構築できておらず、対話の目的が共有できていない状態、対話が一方通行になっている状態等の意見が挙げられた。
「1.」の状態を生んでいる要因は何か
お互いに先入観を持っていること、質問者が質問の視野を狭めていること、相手の情報を知らないこと、自分本位になっていること等の意見が挙げられた。
良い対話をするには何に気を付ければよいか
先入観が働いていないか対話中に注意すること、相手の仕草や言葉尻を意識して傾聴すること、事前に相手の情報を整理して立場を理解すること、意見のギャップを都度確認すること、疑問に思ったことはすぐ相手に確認すること等の意見が挙げられた。
自己変革力
対話の一例として、ダイエットの相談を受けた場合、以下の点について話し合い。
なぜダイエットは成功しないのか
ゴールが明確でないこと、何キロ痩せたいかなど数値目標を設定していないこと、成果を早く求めすぎていること、短期的に集中して取り組もうとしていること等の意見が挙げられた。
どうすればダイエットは継続し成果が出るようになるのか
ゴールを設定すること、体重の変化を継続的にモニタリングすること、ダイエットの方法が自分にあっているかを考え、改善を図ること等の意見が挙げられた。
ダイエットの相談を、事業経営の相談へと置き換えた場合
自分自身の現状を認識して、赤字が出ている理由及び改善点を分析すること、月次試算表を把握すること、大きな目標ではなく小さな目標を段階的に達成する癖をつけること、創業時のビジョンを思い返して、内側からやる気をだしてもらうこと等の意見が挙げられた。
ワークショップ後、中野講師から、伴走支援時における事業者に対する向き合い方との共通点(質問を重ねることによる単純接触効果、対話における質問の立て方、外発的動機付け・内発的動機付けの使い分けなど)についてまとめ講話があり、本会は終了。
ワークショップ参加者の感想
- 相手方を説得するのではなく、相手の立場に寄り添って共に改善策を模索し、共感すること、傾聴することを常に心がけたいです。
- コンサルタント機能を発揮するためには「対話と傾聴」が重要であることを再認識できました。
- 顧客との折衝の際に、今回のワークショップで感じたこと、学んだことを取り入れ、経営改善支援・再生支援に取り組んで行きたいと考えます。
- 対話の重要性を再認識することができました。事業者と接する際は、相手の立場になり、しっかりと耳を傾けるようにしていきたいです。
本ページに関するお問い合わせ先
北海道財務局理財部金融監督第一課(企画・調整担当)
電話番号:011-709-2311(内線4352・4356)