ヤミ金融の手口

最終更新日：2024年1月25日

　みなさんも、ネット上の情報で、知らないうちにヤミ金融の勧誘を目にしているかもしれません。一見、ヤミ金融と気づきにくい手口もありますので、その手口の特徴や危険性を知りトラブルから身を守りましょう。

ヤミ金融の手口の解説

まとめ

　ヤミ金融はネットを通じて身近に潜んでいます。ヤミ金融のおそれがある代表的な手口には①個人間融資、②先払い買取現金化、③後払い現金化の3つが挙げられます。

①個人間融資

個人間融資は、SNSなどを通じて見知らぬ人同士が知り合い、金銭の貸し借りをすることです。個人を装ったヤミ金融業者による違法な高金利の貸付けが行われるほか、個人情報が悪用されたり、ネット上でさらされるなど、トラブルや犯罪被害に巻き込まれる危険性があります。中でも女性がターゲットになる「ひととき融資」では、融資の条件として、性的行為やわいせつな画像を要求される危険性があります。

②先払い買取現金化

先払い買取現金化は、実際には商品の買取を目的とせず契約解除（キャンセル）を前提として、顧客に申込みをさせます。商品の受取前に商品買取代金の名目で金銭を交付しますが、その後、買取りが成立しなかったとして、買取代金の返還と違約金(キャンセル料)を顧客に支払わせるものです。

③後払い現金化

後払い現金化は、商品を代金後払いで購入させた上で、その商品の感想をSNS等へレビュー投稿することへの報酬等の名目で、商品代金を支払う前に一定の金銭を交付するものです。

　こうした手口を行う業者は、以下のような法的見解に照らすと、貸金業法に抵触するヤミ金融の可能性があるので近づかないようにしてください。

✔個人間の融資であっても、反復継続の意思をもって金銭の貸付けを行う場合には、貸金業の登録を受ける必要がある。

✔形式的に商品の売買等を装っていても、その経済的な実態が貸付であり、業として行う場合には貸金業に該当するおそれがある。

　ヤミ金融の利用によって、悪質な取立などのトラブルに巻き込まれてしまった場合は、中国財務局金融ほっとライン、もしくは、全国の消費生活センター等へご相談ください。