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地域金融機関の経営トップ等への脱炭素関連インタビュー

株式会社 ツカサ

株式会社ツカサ職員

 

 株式会社 ツカサは、大阪府に所在する配管専門の工事事業者です。最近では建設現場の生産性向上のため、工場での配管加工を推し進め、配管のプレハブ化を行っています。大阪信用金庫の提案をきっかけにエコアクション21を取得し、脱炭素に向けて取り組む同社の庄司 真之 代表取締役会長と庄司 宝 代表取締役社長に話を伺いました。

 

脱炭素に向けて取り組むべきか自社だけでは判断しかねるところで、後押ししたメインバンクへの信頼感


ー 脱炭素に向けた取組を始めた経緯についてお聞かせください。
 取引先から脱炭素に向けた具体的な指示が来ている状況ではありませんでしたが、環境配慮は弊社のPRにも繋がるため、何か取り組むことができないかと考えていたところ、大阪信用金庫からエコアクション21取得の提案をしていただきました。初めてエコアクション21導入セミナーに参加した時は、取得のハードルが高いのではと感じ保留しましたが、何度か大阪信用金庫からレクチャーを受けているうちに、弊社でも取り組めそうだと感じ、取得に向けて動き出しました。
 保険会社等から同じような認定制度の案内を受けることもありますが、自身の知識不足もあり眉唾に感じてしまうこともあります。その点、メインバンクからの案内は同じ話でも関係性が強いことから「メインバンクが言うことなら間違いない」と信用したところが大きいです。大阪信用金庫から紹介していただいたエコアクション21取得支援の先生には、今でも報告書作成等でサポートしていただいています。
 

地域金融機関と一緒に同業の事業者に働きかけ、環境に配慮する業界を目指す


ーエコアクション21の取組やその他の脱炭素の取組についてお聞かせください。
 弊社でCO₂の排出が多いのは社用車の利用ですが、現場は遠方にもありますので可能な限り乗り合いにするなど心掛けています。また車両もリースにして数年で燃費の良い車に更新しています。LED照明やトイレ設備などは弊社の商売の一つですので、自社で更新を済ませました。社内の意識醸成については、月一回の社内会議で毎回エコアクション21の目標値についての話をしており、社員に対して繰り返し伝えることで、節水や節電への意識が生まれてきていると感じています。
 その他の活動として、我々は配管事業協同組合の役員をやっているのですが、業界としても環境に配慮することで社会的地位を向上させたいと考えています。エコアクション21に関心を持っている組合員もいますが、メインバンクが無い事業者も多いため、信頼できる機関からの後押しが必要な時には、弊社から大阪信用金庫にお願いして支店長や役員に組合員の相談に応じていただくこともあります。

 

お金以外のことでも地域金融機関の引き出しは多く、何でも相談できる存在


ー 脱炭素に向けて地域金融機関に期待することと、これから取り組む事業者へのメッセージをお聞かせください。
 地域金融機関には財務面だけでなく経営課題等についても積極的に提案していただきたいです。弊社も最近では困り事があった際には「こんな人知りませんか?」など、お金と関係無い部分でも相談しています。実際に現在、配管工の人材不足対策に取り組んでいますが、大阪信用金庫に相談して、協力、アドバイスをくださる方々を紹介していただきました。
 他方、エコアクション21の紹介もそうですが、直接売上げ等に貢献するわけではない取組の場合、最初はメリットが目に見えにくいものです。しかしエコアクション21も実際に取得してみると補助金や表彰制度で有利になったり、新しい人的ネットワークが生まれたりなど、確実に事業の幅が拡がりました。これから脱炭素に取り組む事業者に対しては、始めてみれば金融機関との関係性も深まり、将来に繋がるものがありますので、「とにかく一度やってみましょう」と伝えたいです。
 

株式会社ツカサ

 

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本ページに関するお問い合わせ先

近畿財務局 総務部 総務課 地域連携推進係

住所:〒540-8550 大阪市中央区大手前4-1-76

電話番号:06-6949-6390

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