管内経済情勢報告（令和6年10月判断）
北海道財務局では、管内の経済情勢報告（令和6年10月判断）を公表しました。
報告の概要は以下のとおりです。
報告の概要は以下のとおりです。
1．総論
総括判断
管内経済は、緩やかに持ち直している
先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかに持ち直していくことが期待される。ただし、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある。
先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかに持ち直していくことが期待される。ただし、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある。
総括判断の要点
個人消費は、持ち直しのテンポが緩やかになっている。生産活動は、一進一退の状況にある。雇用情勢は、緩やかに持ち直している。観光は、回復しつつある。
2．各論
個人消費
持ち直しのテンポが緩やかになっている
- スーパー販売は、総菜や冷凍食品などの飲食料品に底堅さがみられ、前年を上回っている。
- コンビニエンスストア販売は、前年の猛暑による需要増の反動で、飲料やアイスクリーム等の販売額が減少していることから、前年を下回っている。
- 乗用車販売は、一部メーカーの認証不正による影響から、前年を下回っている。
- ドラッグストア販売は、食料品やスキンケア用品が好調であり、前年を上回っている。
- 百貨店販売は、富裕層及びインバウンド向けの衣料品販売が好調であるなど、前年を上回っている。
- 家電販売は、前年の猛暑による需要増の反動で、エアコンを中心に販売額が減少していることから、前年を下回っている。
- ホームセンター販売は、食料品や防災関連商品が好調である一方、ペット用品が前年を下回っており、横ばいとなっている。
生産活動
一進一退の状況にある
- 生産活動は、一進一退の状況にある。
設備投資
令和6年度は増加見込み
- 設備投資を当局の法人企業景気予測調査（令和6年7月から9月期）でみると、令和6年度は、全産業では増加見込みとなっている。
- 製造業では、「食料品」などが増加していることから、全体では増加見込みとなっている。
- 非製造業では、「小売業」などが増加していることから、全体では増加見込みとなっている。
雇用情勢
緩やかに持ち直している
- 雇用情勢は、人手不足を背景として企業の求人意欲が高い状況にあり、緩やかに持ち直している。
住宅建設
弱含んでいる
- 住宅建設は、持家、貸家、分譲住宅いずれも前年を下回っており、弱含んでいる。
観光
回復しつつある
- 観光は、来道客数、外国人入国者数ともに前年を上回っており、外国人入国者数がコロナ前を上回るなど、回復しつつある。
公共事業
前年を上回る
- 公共事業を前払金保証請負金額でみると、第2四半期は、北海道、市町村が前年を下回っているものの、国、独立行政法人等が前年を上回っており、全体では前年を上回っている。
企業の景況感
「上昇」超となっている
- 企業の景況感を当局の法人企業景気予測調査（令和6年7月から9月期）でみると、企業の景況判断BSI（ビジネス・サーベイ・インデックス）は、全産業では「上昇」超となっている。
なお、先行きは、令和6年10月から12月期に「下降」超へ転じる見通しとなっている。
企業収益
令和6年度は減益見込み
- 企業収益（除く「電気・ガス・水道業」、「金融業、保険業」）を当局の法人企業景気予測調査（令和6年7月から9月期）でみると、令和6年度は、全産業では減益見込みとなっている。
- 製造業では、「輸送用機械器具」などが増益となっていることから、全体では増益見込みとなっている。
- 非製造業では、「運輸業、郵便業」が赤字拡大となっていることなどから、全体では減益見込みとなっている。
金融
貸出金残高は前年を下回る
企業倒産
前年を上回る
消費者物価
前年を上回る
本ページに関するお問い合わせ先
北海道財務局総務部経済調査課
電話番号：011-709-2311（内線4381）
