Vol.115しりべし経済レポート(令和7年6月発行)
総括判断
個人消費
主要小売店売上高は、物価高による節約志向から厳選購入する動きが見受けられるが、春節や円安の影響による冬の観光需要でインバウンド消費が好調であり前年を上回っている。
新車登録・届出台数は、前年の認証不正問題によって限られた車種のみの販売であったことから、反動増によって前年を上回っている。
観光
主要観光施設利用者数及び主要宿泊施設宿泊者数は、円安の状況が続く中、スノーリゾートを利用する観光客等が増加した影響から、前年を上回っている。
住宅建設
緩やかに持ち直しつつある
新設住宅着工戸数は、給与住宅と分譲住宅では前年を下回っているものの、持家、貸家が前年を上回っていることから、全体でも前年を上回っている。
公共工事
公共工事前払金保証請負金額でみると四半期合計(令和7年1月から3月)は前年を下回っているものの、年度累計では前年を上回っている。
生産
生コン出荷状況は、官需が前年を上回っているものの、民需が前年を下回っており、全体では前年を下回っている。
水産加工稼働状況は、昨年から続くコロナ5類以降後の観光客の増加で土産需要がある一方で、昨年豊漁であったニシンの不漁による原材料不足等から、低調となっている。
金属加工は、軌道整備にかかる部品の受注増加等から、好調となっている。
機械生産は、前年同期の受注量が多かったことによる反動減から、低調となっている。
プラスチック製品は、前年同期の反動減から受注状況が回復したため、安定した操業となっている。
ゴム製品は、原料変更による一時的な原料不足等の影響から、低調となっている。
雇用
有効求人倍率は、前年を上回っている。なお、有効求職者、有効求人数ともに前年を下回っており、有効求職者数の方が前年を下回っている。
新規求人数は、前年を下回っている。
ヒアリング先からは、民間求人媒体を積極的に利用している等の声が聞こえており、企業の求人意欲が高い状況は続いている。
以下参考
金融
貸出金残高は前年を下回る。
企業倒産
件数、負債総額とも前年を下回る。
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特別調査
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