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令和5年12月15日に北海道教育大学附属函館中学校にて北海道教育大学函館校と協働で「財政教育プログラム」を実施しました:函館財務事務所

 財務省では、若年層向けに日本の財政に興味を持ってもらい、日本の将来について考えてもらうために、「財政教育プログラム」を実施しています。今回は、北海道教育大学附属函館中学校にて、生徒のみなさんと日本の財政について考えました。

実施概要

1.開催日時

 

 令和5年12月15日(金曜日) 10時45分から12時30分、13時20分から15時05分

2.開催場所

 

 北海道教育大学附属函館中学校 3年生教室

3.参加者

 

 北海道教育大学附属函館中学校 3年生57名

実施内容

1.実施の経緯

 

 北海道教育大学函館校では、地域で活躍する上で必要な実践的課題解決能力を養うための地域プロジェクト 別ウィンドウで開きますを行っています。このプロジェクトの一つとして、「『財政教育プログラム』刷新協働プロジェクトwith函館財務事務所」を立ち上げ、令和5年4月より奥平准教授と平井講師、5名の大学生、北海道教育大学附属函館中学校、函館財務事務所で協働し授業づくりを行いました。当日は、4名の大学生に教壇に立ってもらい、授業及びグループワークを行いました。

2.授業内容

座学

 日本の財政について歳入歳出の内訳や、国債の残高、少子高齢化に伴う日本の社会の変化など、次のグループワークにつながる知識の習得のため講演を行いました。

モニターを使用して国債の説明をする講師とそれを聞く生徒

クイズを出題する講師と手を挙げる生徒

予算編成シミュレーション

 まずは、生徒が財務大臣になったつもりでグループに分かれて、予算編成を行いました。グループごとに作成した予算案を発表する時間では、議論した内容を踏まえて説明していました。

ツールを用いて予算編成シミュレーションを行う生徒とそれを見守る学生

 

模擬選挙

 最後に、大学生が政党の候補者となり、生徒が1つの政党を選ぶという模擬選挙のワークを行いました。候補者に扮した大学生の政策案を生徒に聞いてもらいました。高福祉高負担の国を目指す政党、低福祉低負担で国債の返済を行う政党といった架空の政党を作り、政策案を通じて財政に関する理解を深めてもらうことを目指しました。生徒はどの候補者がいいと思うか、他の生徒や候補者、函館財務事務所職員と議論を交わしました。

政策について議論しあう生徒

生徒の感想

 

  • 今までは教科書の内容を主に学んできたけど、自分たちで実際の財政について具体的に考えてみるのがとても面白かったです。自分の生きていく国なんだから、ちゃんと選挙に行ったほうが良いと思いました。
  • 日本の財政の課題を改めて認識することができました。歳出と税収がアンバランスである現状をどうすれば変えられるのかを考えたり、少子高齢化の現状を知ったりすることで、18歳になったときに選挙にいくことの大切さを学びました。
  • 今の日本に必要な政策のイメージが湧きました。また、みんなの意見を交換することで様々な立場の意見がわかり、世代ごとにバランスを見て財政を調整することの大切さを学びました。
  • 日本の財政状況を改善できるように今の自分にもできることを探したいという思いと、将来は日本の財政に関わる仕事に携わりたいと感じることができました。この単元を授業で学習している間は「大きな政府」の考え方を日本にも取り入れたほうが良いという考えを持っており、小さな政府のメリットをあまり見い出せていませんでした。しかし、ディスカッションを通して小さな政府を選んだクラスメイトの意見を聞くことができ、新たな視点で考えられました。
  • グループで行った予算編成が、限られた予算の中で自分が重視する項目の予算をできるだけ上げることにより日本の財政の問題点や改善点を考えることができたことに加え、他の人が重視する項目なども知ることができ、とても勉強になりました。
  • 今まで得た知識を使い、予算編成や模擬選挙など交流を中心とした活動を多く行っていくことができ、授業を楽しむことができました。知識のアウトプットとしてこれ以上ないよい機会となりました。

 

講師の大学生の感想

 

  • 講師として準備するにあたって、財政について学んだことは大きな財産となった。
  • ファシリテーターとして中学生の議論に思うように入っていくことが出来なかった。

本ページに関するお問い合わせ先

函館財務事務所総務課

電話番号:0138-47-8445

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