道北経済レポート 令和7年8月発行
総括判断
持ち直している
先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、持ち直していくことが期待される。ただし、物価上昇の継続、米国の通商政策、金融資本市場の変動等の影響に注意する必要がある。
項目別
1.個人消費:物価高の影響がみられるなか、緩やかに持ち直している
主要小売店売上高は、物価高の影響はみられるものの、総菜や冷凍食品をはじめとした飲食料品が堅調に推移していることから、全体では前年を上回っている。
乗用車販売(新車登録等台数)は、軽自動車が前年を上回っているものの、一部メーカーの法規制対応を受けた複数車種の受注停止等により、普通車、小型車が前年を下回っていることから、全体では前年を下回っている。
2.観光:回復している
旭川空港乗降客数、旭川市内の主要ホテル宿泊客数は、インバウンドが増加したことなどから、前年を上回っている。
3.住宅建設:弱含んでいる
管内6市(旭川市、留萌市、稚内市、士別市、名寄市、富良野市)の新設住宅着工戸数は、持家、貸家及び分譲住宅いずれも前年を下回っている。
4.雇用情勢:持ち直しつつある
有効求人倍率(常用)は、有効求人数(常用)が減少していることから、前年を下回っているものの、改善傾向が続いている。
新規求人数(常用)は、「医療・福祉」、「サービス業」等で増加しているものの、「製造業」、「卸売業・小売業」等で減少しており、前年を下回っている。
5.公共事業:前年を上回る
公共事業を前払金保証請負金額でみると、第1四半期は、上川、留萌及び宗谷地域いずれも前年を上回っている。
6.生乳生産:前年を下回る
乳用牛飼養戸数減少等の影響により、留萌及び宗谷地域で前年を下回っていることから、全体では前年を下回っている。
7.漁業:水揚金額は前年を上回る
水揚金額はタコ、ホッケが減少したものの、ホタテ、毛ガニ、スケトウダラが増加したことから、前年を上回っている。
水揚量は前年を下回っている。
8.企業倒産:件数は前年を下回る
企業倒産をみると、件数、負債総額ともに前年を下回っている。
9.金融:貸出金残高は前年を下回る
金融機関の貸出金残高は、個人向けは増加したものの、事業者向け、地公体向けは減少したことから、前年を下回っている。
金融機関の預金残高は、流動性、定期性とも、前年を下回っている。
貸出約定平均金利は、前年を上回って推移している。
詳細版
道北経済レポート令和7年8月発行(PDF形式:3,090.6KB)
詳細版のバックナンバーにつきましては、お問い合わせください。
本ページに関するお問い合わせ先
旭川財務事務所財務課
電話番号:0166-31-4151