FD×財P(in 岩手県立宮古商工高等学校)の実施について
最終更新日:2024年1月24日
財務省盛岡財務事務所では、日本の財政を学びながら、この国と自分の将来について考える力を育むことを目的とした、財政教育プログラム(財P)を実施しています。
このたび、岩手県立宮古商工高等学校の生徒の皆さまを対象に、フューチャーデザイン(FD)の考え※を取り入れたプログラム(FD×財P)を、以下のとおり実施いたしました。
※フューチャーデザインとは、「数十年先の未来からタイムマシンで飛来した未来人」という仮想のもと、「将来世代がよりよく生きるため」という観点から、思考・検討・議論する手法です。
1.概要
- 実施日:令和5年11月21日(火曜日)
- 会場:岩手県立宮古商工高等学校(商業校舎)
- 対象:3年生96人
- 授業の内容:
- 日本の税と財政についての説明
歳入・歳出予算や国債発行残高の推移、日本の税金の種類などについて、財務事務所職員が講師となって説明しました。
- フューチャーデザインについての説明
フューチャーデザインについて、考え方の特徴などを説明した後、生徒が未来人になりきり、現在の日本にメッセージを送るというワークショップを行いました。
- グループワーク
上記のメッセージを踏まえ、グループごとに来年度の歳入・歳出をどのように増減させるか、既存の予算にとらわれず自由な発想で話し合いを行ってもらいました。最後に、検討した予算についての発表も行いました。
2.生徒の皆さまからの声
- 税についての講義はこれまでに多く受けていたけど、財政やフューチャーデザインを交えた講義は初めてだったので、とても勉強になった。
- 知識を得るだけでなく、実際に自分で考えることで普段その立場にいる人の苦労を実感することが出来た。これからの未来を担う自分達こそ、深く考えなければならないのだと学んだ。
- 将来の政策を決めていくのは自分達だという実感が湧いてきた。自分の意見を伝えるために選挙に積極的に行きたい。
3.講師から
ほとんどの生徒の方が18歳を迎え選挙権を有していることもあり、授業のまとめでは、選挙に行って自身の意見を反映することの大切さを強調してお話させていただきました。社会に出ると、租税や財政の問題がより身近に感じられる場面があるかと思います。今回の授業で学んだことが皆さんにとって、日本の未来を考えるきっかけとなれば幸いです。
4.当日の授業の模様
生徒がリモートで講義を受けている様子
グループワークの話し合いの様子
本ページに関するお問い合わせ先
東北財務局 盛岡財務事務所 総務課
電話:019-625-3351