FD×財P(in 岩手大学)の実施について
最終更新日:2024年1月24日
財務省盛岡財務事務所では、日本の財政を学びながら、この国と自分の将来について考える力を育むことを目的とした、財政教育プログラム(財P)を実施しています。
このたび、岩手大学の学生の皆さまを対象に、フューチャーデザイン(FD)の考え※を取り入れたプログラム(FD×財P)を、以下のとおり実施いたしました。
※フューチャーデザインとは、「数十年先の未来からタイムマシンで飛来した未来人」という仮想のもと、「将来世代がよりよく生きるため」という観点から、思考・検討・議論する手法です。
1.概要
- 実施日:令和5年12月15日(金曜日)
- 会場:岩手大学
- 対象:人文社会科学部の2、3年生30名
- 講義の内容:
- 日本の税と財政についての説明
歳入歳出予算や国債発行残高の推移、日本の税金の種類などについて、財務事務所職員が講師となって説明しました。 - フューチャーデザインについての説明
フューチャーデザインについて、考え方の特徴などを説明した後、学生が未来人になりきり、現在の日本にメッセージを送るというワークショップを行いました。 - グループワーク
上記のメッセージを踏まえ、グループごとに来年度の歳入歳出をどのように増減させるか、既存の予算にとらわれず自由な発想で話し合いを行ってもらいました。最後に、検討した予算についての発表も行いました。
2.学生の皆さまからの声
- 国の借金が増加することによって、社会保障や教育などの公共サービスへの支出が減少する弊害も起こりうるということに気づくことが出来た。
- 財政学の講義では、基本的な原理や仕組みの理論を学ぶことが多かったため、フューチャーデザインの考え方を知ることで、新しい財政の見方が出来るようになったと思う。
- グループワークでは、自分の世代だけでなく高齢者、子供、子育て世代のことも考えなければならないが、それぞれがどのような支援を求めているのか考えなければいけないのが難しいと感じた。
3.講師から
講義では、国の歳入歳出の現状や日本の財政が抱える問題について、未来人の視点を取り入れつつ説明しました。予算編成のワークでは、公共サービスを維持・向上させつつ、将来世代の負担になり過ぎないよう、真剣に議論する姿が印象的でした。また財政に限らず、社会問題も考慮しながら歳入歳出を検討している班もあり、どの班の意見も興味深いものでした。本講義をきっかけに財政への関心を深めてもらえたら嬉しいです。
4.当日の講義の模様
学生が講義を受けている様子
グループワークの説明の様子
本ページに関するお問い合わせ先
東北財務局 盛岡財務事務所 総務課
電話:019-625-3351