FD×財P(in 岩手県立久慈翔北高等学校)の開催について
最終更新日:2025年8月7日
財務省盛岡財務事務所では、日本の財政を学びながら、この国と自分の将来について考える力を育むことを目的とした、財政教育プログラム(財P)を実施しています。
このたび、岩手県立久慈翔北高等学校の生徒を対象に、フューチャーデザイン(FD)(※1)の考えを取り入れたプログラム(FD×財P)を、以下のとおり開催いたしました。
また、今回の開催にあたっては、東北活性化研究センター様が実施している「TOHOKUわくわくスクール」(※2)のパンフレットに掲載していただいたことで、久慈翔北高等学校での開催に繋がりました。
※1 フューチャーデザインとは、ある課題に対し、現役世代だけでなく、その課題の影響が及ぶ将来世代の立場を踏まえて議論しようという取り組みで、参加者が「数十年先の未来から飛来した未来人」という仮想のもと、「将来世代がよりよく生きるため」に現状をどうしていくべきか思考・検討・議論を行います。
※2 TOHOKUわくわくスクールとは、東北6県並びに新潟県の小・中・高生を対象とし、当地域に所在し活躍している様々な分野の企業や団体とを繋ぐ出前授業です。学問の面白さ・楽しさに触れつつ、地元の企業や団体の活動内容に触れることで、地元の地域社会・産業の理解を深めると共に、将来の選択肢の参考としてもらうことを目的としています。
1.開催の概要
- 開催日:令和7年7月18日(金曜日)
- 会場:岩手県立久慈翔北高等学校
- 対象:3年生10名
- 授業の内容
日本の財政についての講義
身の回りの公共サービス・公共施設と税金の関係や、国の歳入・歳出予算の中身など、日本の財政の現状と課題について説明しました。
フューチャーデザイン(グループワーク)
生徒が2050年の日本に生きる未来人になりきり、グループで2050年の日本がどうなっているかを話し合いました。その後、話し合った未来をもとに、現代の日本に戻ってアドバイスをしました。
予算編成シミュレーション(グループワーク)
未来人からのアドバイスを踏まえて、日本の未来をより良くするためには歳入と歳出をどのように増減させたらよいか話し合い、グループごとに国の予算案を作ってもらいました。最後に、作成した予算案について発表も行いました。
2.生徒からの感想
- 現在の日本の財政がどのようになっているのかあまり理解していなかったけれど、歳入と歳出のバランスや借金が増えていく原理などの説明を受けたことで、これから選挙に参加する際に役立てていきたいと思った。
- フューチャーデザインワークでは、グループで話し合う中で、今の日本が抱える問題がそのまま未来につながっているのではないかとの意見がだされた。そして、未来をより良くするためには、今をどう変えていくべきかを考えることが大切であると感じた。
- 予算編成ワークではグループのメンバーと自分たちの理想となるような歳入・歳出予算を考えたが、実際は様々な立場の人々のことを考慮しなければならず、容易には決断できないことであると感じた。
3.講師から
グループワークでは、生徒の皆さんが現代社会の課題に真摯に向き合い、持続可能な社会のあり方を模索している姿がとても印象的でした。より良い社会の実現には、一人ひとりが社会や政治に関心をもち、選挙という場で自分の意見を示すことが欠かせません。今回の授業が、社会や政治に対する関心の芽となり、自分の声を社会に届けるための第一歩となることを願っています。
4.当日の授業の様子
財政の講義の様子
グループワークの様子
予算案発表の様子
本ページに関するお問い合わせ先
東北財務局 盛岡財務事務所 総務課
電話:019-625-3351