FD×財P(in 岩手リハビリテーション学院)の開催について
最終更新日:2025年12月2日
財務省盛岡財務事務所では、日本の財政を学びながら、この国と自分の将来について考える力を育むことを目的とした、財政教育プログラム(財P)を実施しています。
このたび、岩手リハビリテーション学院の学生を対象に、「フューチャーデザイン(FD)※」の考えを取り入れたプログラム(FD×財P)を、以下のとおり開催いたしました。
※フューチャーデザインとは、ある課題に対し、現役世代だけでなく、その課題の影響が及ぶ将来世代の立場を踏まえて議論しようという取り組みで、参加者が「数十年先の未来から飛来した未来人」という仮想のもと、「将来世代がよりよく生きるため」に現状をどうしていくべきか思考・検討・議論を行います。
1.開催の概要
- 開催日:令和7年9月12日(金曜日)
- 会場:岩手リハビリテーション学院
- 対象:3年生60名
- 授業の内容
日本の財政についての講義
身の回りの公共サービス・公共施設と税金の関係や、国の歳入・歳出予算の中身など、日本の財政の現状と課題について説明しました。
フューチャーデザイン(グループワーク)
学生が2050年の日本に生きる未来人になりきり、グループで2050年の日本がどうなっているかを話し合いました。その後、話し合った未来をもとに、現代の日本に戻ってアドバイスをしました。
予算編成シミュレーション(グループワーク)
未来人からのアドバイスを踏まえて、日本の未来をより良くするためには歳入と歳出をどのように増減させたらよいか話し合い、グループごとに国の予算案を作ってもらいました。最後に、作成した予算案について発表も行いました。
2.学生からの感想
- 授業をとおして、日本をより良い社会にしていくためには、財政を他人事としてではなく、自分事として深く考えていかなければならないと感じた。
- 理想の社会になるように何にお金を使うべきか考えるのは難しかったが、若い人たちが日本の財政や社会の在り方について考えることに慣れていく必要があると感じた。
- グループで予算編成を行うだけでなく、発表をとおして他グループの予算案も聞くことができたことで、日本の財政に対する意識を互いに高めあうことができたと感じる。
3.講師から
学生の中には、将来社会に出たときに、仕事を通じてどのように社会貢献できるかという視点をもって予算編成ワークに取り組む姿が見られ、非常に印象的でした。また、授業後の感想では「日本の財政や社会の在り方について、自分事として考えるきっかけとなった」といった声も寄せられ、財政教育プログラムを実施する意義を改めて実感しました。
今後も、日本の財政に関心を寄せ、自分自身が望む社会の在り方について考えを深めるとともに、選挙の際にはぜひ投票という形で意思を示してほしいと思います。
4.当日の授業の様子

講義の様子

フューチャーデザインワークの様子

グループワークの様子
本ページに関するお問い合わせ先
東北財務局 盛岡財務事務所 総務課
電話:019-625-3351

