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FD×地方財P(in 岩手県立山田高等学校)の開催について

 財務省盛岡財務事務所では、日本の財政を学びながら、この国と自分の将来について考える力を育むことを目的とした、財政教育プログラム(財P)を実施しています。
 このたび、岩手県立山田高等学校の生徒を対象に、山田町の財政(地方財政)と「フューチャーデザイン(FD)※」の考えを取り入れたプログラム(FD×地方財P)を、山田町との共同開催により以下のとおり開催いたしました。


※フューチャーデザインとは、ある課題に対し、現役世代だけでなく、その課題の影響が及ぶ将来世代の立場を踏まえて議論しようという取り組みで、参加者が「数十年先の未来から飛来した未来人」という仮想のもと、「将来世代がよりよく生きるため」に現状をどうしていくべきか思考・検討・議論を行います。

1.開催の概要

  1. 開催日:令和7年10月3日(金曜日)
  2. 会場:岩手県立山田高等学校
  3. 対象:2年生31名
  4. 授業の内容

 日本の財政についての講義(※)

 身の回りの公共サービス・公共施設と税金の関係や、国の歳入・歳出予算の中身など、国の財政の現状と課題について山田町の財政との関係を交えながら説明しました。

 フューチャーデザイン(グループワーク)

 生徒が2060年の山田町に生きる未来人になりきり、2060年の山田町がどうなっているかを話し合いました。その後、話し合った未来をもとに、現代の山田町に向けてアドバイスをしました。

 予算編成シミュレーション(グループワーク)

 未来人からのアドバイスを踏まえて、山田町をより良くするためにはどのような取り組みを行い、歳入と歳出をどのように増減させたらよいか話し合い、グループごとに町の予算案を作ってもらいました。最後に、作成した予算案について発表も行いました。

※なお、山田町の財政についての講義は、9月26日に実施済みです。

2.生徒からの感想

  •  今回の授業を通して山田町について真剣に考えるようになり、自分も山田町の将来を助ける力になりたいと感じた。
  •  予算編成ワークを通じて、理想の社会を実現するためには、多様な視点からの意見を必要とすることを実感した。
  •  山田町について話し合う中で、住民がもっと財政に関心を持ち、自分の意見を発信することが大切だと実感した。

3.講師から

 地方財政教育プログラムは、持続可能なまちづくりのために、予算編成を通じて「何が必要か」「どんな町に住みたいか」を生徒自ら考えることを目的としています。理想のまちを描くだけでなく、その実現に必要な財源を誰が負担するのかまで考えることは、簡単ではなかったと思います。それでも、難しさの中にこそ、地元への愛着やまちづくりへの参加意欲が育まれることを実感していただけたら、講師としてとても嬉しく感じます。山田高校では3年生で町への政策提言を行うと伺っていますが、今回の学びを活かして、ぜひ自分たちの声でまちづくりに貢献してほしいと願っています。

4.当日の授業の様子

講義の様子

 

予算編成ワークの様子

予算案発表の様子

本ページに関するお問い合わせ先

東北財務局 盛岡財務事務所 総務課
電話:019-625-3351
 

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