FD×財P(in 岩手県立不来方高等学校)の実施について
最終更新日:2024年3月28日
財務省盛岡財務事務所では、日本の財政を学びながら、この国と自分の将来について考える力を育むことを目的とした、財政教育プログラム(財P)を実施しています。
このたび、矢巾町役場と連携し、岩手県立不来方高等学校の生徒の皆さまを対象に、フューチャーデザイン(FD)の考え※を取り入れたプログラム(FD×財P)を、以下のとおり実施いたしました。
※フューチャーデザインとは、「数十年先の未来からタイムマシンで飛来した未来人」という仮想のもと、「将来世代がよりよく生きるため」という観点から、思考・検討・議論する手法です。
1.概要
- 実施日:令和6年2月27日(火曜日)
- 会場:岩手県立不来方高等学校
- 対象:2年生245名
- 講義の内容
【日本の税と財政についての説明】
歳入歳出予算や国債発行残高の推移、日本の税金の種類などについて、財務事務所職員が講師となって説明しました。
【フューチャーデザインについての説明】
フューチャーデザインについて、考え方の特徴などを矢巾町職員の方から説明頂きました。その後、生徒が未来人になりきり、現在の日本にメッセージを送るというワークショップを行いました。
【グループワーク】
上記のメッセージを踏まえ、グループごとに来年度の歳入歳出をどのように増減させるか、既存の予算にとらわれず自由な発想で話し合いを行ってもらいました。最後に、検討した予算についての発表も行いました。
2.生徒の皆さまからの声
- 講義で知識を得た後に、グループワークをしたので、より現実的な話し合いができた。
- 税金は「取られる」というイメージが強かったが、私たちが納めることで社会が回り、他の人を助けたり、自分が助けられているということを実感した。
- こうした講義をきっかけとして、日本の財政について客観的に考えを深めていけるので、とても有意義な学習だったと思う。
- 自分はあまり関わることのない分野だと思っていたけど、学んでみて、自分の将来に関わることなのだと、見方が変わった。
3.講師から
授業の導入で、生徒の皆さんがもうすぐ18歳を迎え選挙権を持つことと、今財政を学ぶことには、深い繋がりがあるとお話しました。日本の現状を知り、選挙に行って自分の意見を反映することが、この国をより良くするためには非常に大切なことです。本講義をきっかけに、皆さんが今まで以上に財政を自分事として捉えてくれたら嬉しいです。
4.当日の授業の模様
財務事務所職員による財政の講義の様子
矢巾町職員によるフューチャーデザインの説明の様子
生徒が考えた予算を発表している様子
本ページに関するお問い合わせ先
東北財務局 盛岡財務事務所 総務課
電話:019-625-3351