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道南経済レポート第111号(令和3年8月発行)

概況

 生産活動は緩やかに持ち直しつつある。また、個人消費は持ち直しに向けた動きに一服感がみられる。

 一方、雇用情勢が弱い動きとなっているほか、観光は新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により、弱い動きとなっている。

 このように、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況が続くなか、管内経済は持ち直しの動きに一服感がみられる。

1.個人消費

持ち直しに向けた動きに一服感がみられる

1.大型小売店等売上高

管内主要大型小売店(5社)

 管内主要大型小売店の売上高は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響などから前年を下回っており、緩やかな持ち直しの動きに足踏みがみられる。

食料品スーパー(4社)

 食料品スーパーの売上高は、前年を下回っているものの、新型コロナウイルス感染症を契機とした内食需要は継続しており、底堅く推移している。

ホームセンター(2社)

 ホームセンターの売上高は、DIY用品が引き続き好調となっているものの、前年の備蓄需要の反動などから日用品を中心に減少しており、全体では前年を下回っている。

家電販売

 家電販売は、前年に特別定額給付金が支給された影響による反動が一部商品にみられるものの、エアコンや洗濯機などで高額商品を中心に動きがみられ、全体では好調に推移している。

2.乗用車販売

 乗用車販売(新車登録届出台数)は、前年に工場の生産調整が行われた影響による納車遅れの反動などから、普通乗用車及び軽乗用車が前年を大幅に上回っており、緩やかに持ち直しつつある。

2.観光

新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により、弱い動きとなっている

 函館圏の入込客数※1、主要宿泊施設宿泊者数、主要観光施設利用者数は、前年を大幅に上回っているものの、新型コロナウイルス感染症再拡大の影響により、弱い動きとなっている。
※1:フェリー(青森→函館便)、JR(新青森→新函館北斗)、航空機(函館空港着便)利用者数を、「函館圏の入込客数」と表現した。

3.住宅建設

前年を上回る

 新設住宅着工戸数(函館市、北斗市)をみると、分譲住宅が前年を下回っているものの、持家及び貸家が前年を上回っていることから、全体では前年を上回っている。

4.公共事業

前払金保証請負金額は前年を下回る

 公共工事を前払金保証請負金額(3年度第1四半期までの年度累計)でみると、国、北海道及び市町発注の工事が減少していることから、前年を下回っている。

5.生産活動

緩やかに持ち直しつつある

 

電子部品

 電子部品は、自動車向けにメーカーによる減産の影響がみられるものの、家電向けに在宅需要の高まりから改善の動きがみられ、緩やかに持ち直しつつある。

 

窯業・土石

 セメントは、東日本大震災の復興関連工事向け需要が減少しているものの、道内向け及び海外向け需要に支えられている。また、生コンクリートは、北海道新幹線の延伸工事向け需要が引き続きみられている。こうしたことから、窯業・土石全体では横ばいの状況となっている。

 

造船

 造船は、総じてみると安定した操業となっている。

 

一般機械

 一般機械は、補助金を活用した設備投資の動きが一部にみられるものの、新型コロナウイルス感染症の影響から取引先の投資意欲は総じて低く、弱い動きとなっている。
  

食料品

 珍味加工は、土産物店や飲食店での需要は減少しているものの、スーパーや通信販売を利用した需要には動きがみられ、緩やかに持ち直しつつある。

6.雇用情勢

弱い動きとなっている
 
 有効求人倍率(常用)は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているものの、有効求人数が増加したことから、前年をやや上回っている。

7.金融

事業者向け貸出金残高は前年並み
 
 事業者向けの貸出金残高をみると、設備資金については前年を下回っているものの、運転資金については実質無利子・無担保融資の増加により前年を上回っていることから、全体では前年並みとなっている。
 なお、地公体向けは前年並みであるが、個人向けは前年を上回っている。

8.企業倒産

件数は前年を上回る
 
 企業倒産(負債総額1千万円以上)をみると、件数は前年を上回っている。なお、負債総額、1件当たり負債額は前年を下回っている。

ヒアリング先からのコメント

個人消費

  • 外出の機会が減少していることから、フォーマルウェアは必要ないとの声が多く聞かれており、カジュアルウェア中心に動いている。 (大型小売店)
  • 前年は、コロナの影響による外出自粛の動きから、自宅で料理する人が増えたが、今年は、弁当や総菜の中食需要も増加している。(食料品スーパー)
  • 余暇を楽しんだり、自宅で過ごすための商品が比較的売れており、「巣ごもり消費」の傾向は依然として続いている。(ホームセンター)

  • 半導体不足による生産への影響が以前より大きくなっており、受注があってもメーカーからの納車が大幅に遅れるという状況が続いている。(自動車販売店)

 

観光

  • 小規模のツアーや修学旅行に少し動きがみられ、徐々に回復傾向に向かいつつあるが、例年と比較すると状況は厳しい。札幌や東北の感染状況が落ち着き、往来が活発になることを期待している。                              (交通機関)
  • 利用者は道内客が多く、特に札幌からの客が7割ほどを占めている。また、4月末から首都圏に緊急事態宣言が発出されたため、期待していた5月の大型連休については出鼻をくじかれた印象である。                            (宿泊施設)

 

生産活動

  • 新規の需要を開拓するため海外向けの営業を積極的に行いたいが、コロナの長期化が足かせとなっている。(機械製造業者)
  • 前年はコロナの影響が出始めた時期であり、それと比較すると売上は増加しているが、観光客の減少による土産物需要の低迷や原材料費の高騰など懸念材料もあり、市況としてはコロナ前の水準を回復していない。 (食料品製造業者)

《利用上の注意》

  • 単位未満は四捨五入しているため、合計と内訳は一致しない場合があります。
  • 「p」速報値 「r」改定値 「-」該当数値なし

本ページに関するお問い合わせ先

函館財務事務所財務課
電話番号:0138-47-8445
ファクス番号:0138-47-5839

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